下記の調査事例は類似する複数の事例を元に
創作したフィクションです。
盗聴調査事例
函館市在住のA子さん(28歳)からご相談を頂いたのは
函館の潮風が心地よい6月。
ご相談の内容は、A子さんの住んでいるマンションの盗聴についてでした。
A子さんは、1年間同棲をしていたBさん(32歳)という彼がいる。
Bさんは地方公務員で、函館市から釧路市へ転勤となった。
転勤辞令が出たとき、BさんはA子さんにプロポーズをしたのだ。
返事は「はい」だった。
だが、A子さんがブティックの店長をしており、自分が退職する為の準備に、
1年位かかるため、A子さんは退職後に釧路市に行き、結婚をする予定となった。
4月にBさんが釧路市に赴任した。
その後は毎日のように電話やメールなどで交際を育んでいた。
Bさんが赴任した後、A子さんは寂しさからある男性と出会った。
だが、Bさんのことは愛している。
ある日、Bさんから電話があり、「別れよう、これ以上は僕も辛い」
「○○○クンと幸せになってくれ・・・」と一方的に別れを告げられた。
A子さんは当初、興信所などに調査をされたと思ったが、
その男性との会話や独り言までBさんは知っているようだった。
相談を頂いた探偵は「盗聴?」と思ったが、
釧路のBさんが盗聴をするのは物理的に無理である。
探偵はある仮説を立て、A子さんの部屋の盗聴調査を行った。
様々な調査機材を持ち込み盗聴調査を行ったが、
盗聴器の出す不審周波数電波の確認はできない。
そこで部屋全体を細かく目視確認を行った。
「あった!」
タンスの裏に一台の携帯電話。
その携帯電話に外部マイクを接続し、タンスの下側に設置しているのを確認。
バッテリーはコンセントから電源を取り、常に充電状態になっている。
探偵の仮説通り、携帯電話を使った盗聴であった。
携帯電話であれば、電波式の盗聴器と違い、
函館のA子さんの部屋の音声を釧路で聞くことができるのである。
おそらくは転勤が決まった時、Bさんが設置したのであろう。
調査終了後、以上をA子さんにお話をする。
その後、A子さんは随分悩んだようだ・・・。
当然である。
いくら愛されていようと盗聴された事は不快である。
だが、A子さんは自分の勤めているお店にお願いをし、早期退職をした。
函館から釧路に行き、Bさんと結婚した。
BさんもA子さんの浮気を許し、
A子さんも盗聴については自分を思ってくれていたと考えることにした。
探偵は昔、先輩から言われた「結果オーライ」の言葉を思い出した・・・。
※ 今、盗聴・盗撮問題で悩まれている方の
解決の糸口になってくれれば幸いです。
(株)アイシン興信所 函館ホームページ