野幌森林公園にも夏の足音が聞こえてくる6月。
江別市在住の山本里美さん(48歳)からご依頼をいただく。
依頼の内容は、40年前に3年間、一緒に暮らしていた義理姉 佐藤裕子さん(52歳)を探してほしいというもの。
里美さんの母は里美さんが幼いころ、父と離婚する。
里美さんは父の顔も覚えていない。
その後、里美さんが8歳のとき、継父と再婚した。
継父の娘が裕子さんだった。
裕子さんは5歳年上の13歳。
裕子さんは里美さんにとても優しくしてくれた。
当時、学校でイジメにあっていた里美さんの相談を一生懸命に聞いてくれた。
そして、里美さんをイジメている同級生のところに行き、「私の妹をイジメるな」と怒ってくれた。
里美さんは、いつも裕子さんの後ろをついて歩いた。
だが、母と継父が不仲になり、3年後に離婚してしまった。
大好きな裕子姉さんと別れることが悲しかったのを今もハッキリと覚えている里美さんだった。
裕子さんは、別れ際に「お互いに大人になったら、再会しようね」と言ってくれた。
それから時は流れ、母も5年前に亡くなり、独りになった里美さん。
いつも裕子さんに会いたいと思い続けていた。
自分でもいろいろと探してみたが、手掛かりもつかめない。
そして当社を訪れ、裕子さんの行方調査を依頼されたのだった。
さっそく探偵が調査を開始する。
調査は1ヵ月を要した。
裕子さんは札幌に住んでおられた。
探偵が裕子さんに会い、事情をお話させていただく。
裕子さんは「里美が私を探してくれたんですか」、「嬉しい、里美に会いたいです」と言ってくださった。
翌日、里美さんが裕子さんの自宅を訪ねた。
二人は一瞬で40年前に戻り、仲の良かった姉妹に戻ったそうです。