札幌市在住の小林吉雄さん(62歳)からご相談を頂いたの、
札幌で雪祭りがおこなわれていた2月。
ご相談の内容は息子 晃さん(33歳)の浮気についてであった。
晃さんは妻 友美さん(32歳)、長男 智也君(5歳)の3人家族。
晃さんは某自動車メーカーの販売店に勤務している。
友美さんとは職場で知り合い、結婚して7年。
先日、吉雄さんが嫁の友美さんに晃さんの浮気をしているのでは?との相談を受けた。
3ヶ月前から晃さんの帰宅が極端に遅くなり、飲み会と称しての外出も非常に多くなってきた。
時には「離婚してくれ」「お前に愛情が無くなった」などの言動もあったそうだ。
その話を聞いた吉雄さんは後日、晃さんを実家に呼び話をしたが、
晃さんは「浮気なんかしていない」「夫婦の問題に口を挿まないでくれ」など
全く聞く耳を持たない。
吉雄さんは息子 晃さんを立ち直らせたいと悩んだ末、当社にお電話を頂いたのであった。
まずは晃さんの行動を調べて欲しいとの依頼になった。
探偵は翌日より調査を開始する。
晃さんの会社付近にて張り込みをする。
午後8時10分、晃さんが自分の車に乗って出てくる。
自宅とは反対方向に車が走って行く。
探偵は追尾を開始する。
あるマンション前に車が止まり、晃さんがそのマンションに入っていく。
探偵はそのままマンション付近にて張り込みを続ける。
10分後、晃さんと女性がマンションから出てきて、晃さんの車に乗り込み走行を開始する。
近くのハンバーグ店に車を止め、お店に入る。
探偵もその店に入り、店内での会話を特殊マイクを使い傍受する。
会話を聞いているとかなり親密な関係である。
その後、ハンバーグ店を出た晃さんと女性は再び、女性のマンションに向かい、
二人でマンションに入っていく。
晃さんが出てきたのは2時間後の午前1時であった。
翌日も調査を行ったがやはり、女性のマンションに立ち寄る。
探偵がその女性の身元を調べる。
女性は晃さんと同じ職場の事務員をしており、妻の友美さんが結婚のため退職した後に入社している。
以上を依頼人の吉雄さんに報告させていただく。
吉雄さんの希望で探偵は後日、吉雄さんをその女性のマンションにお連れする。
まだ晃さんは勤務先にいる。
事前にその女性の号室を調べていたので、1階のインターホンを押す。
吉雄さんはマイクに向かい「小林晃の父です」と話す。
女性は1階に降りてくる。
吉雄さんはその女性を見るなり土下座し「本当に申し訳ありません、息子がご迷惑をかけてしまいました」
と言った。
その女性も全てを悟ったのか目に涙を溜めている。
その時、晃さんがマンションに現れた。
吉雄さんは土下座から立ち上がり、渾身の力で晃さんの顔を殴った。
その後何も語らず、吉雄さんはそのマンションを去った。
後日、探偵に吉雄さんからご連絡を頂き、晃さんとその女性が完全に別れたことを知った。
晃さんは今回のことにけじめをつけるため、勤務先を退職したそうだ。
探偵は父の深く、正しい息子家族への想いを感じた。