捜索願の届出
家出・失踪の可能性が出てきましたら、警察に捜索願を提出してください。但し、「一般家出人」の場合、警察は積極的な捜査は基本的に行いません。ですが、警察内のデーターに登録されることによって、警察においての交通取締り、職務質問などにより、本人の発見が稀にですがあります。
その場合においても、家出人が成人であり、自らの意思での行動と確認された場合は警察官による、本人の拘留などはできません。
また、「特異家出人」である場合は警察においての積極的な捜査が期待できます。
- 一般家出人
- 本人が成人であり、自らの意思での家出・失踪した場合
… 警察の捜査はありません
- 特異家出人
- 精神疾患、痴呆などによる自給無能力者
… 警察の捜査は場合によってはあります
- 事件性
- 誘拐、拉致、監禁など第三者の介入及び事件性のある場合
… 警察の捜査はあります
有責配偶者からの離婚請求について
家出・失踪に気づいたときに、まずは本人の部屋にあるもの全てを確認して下さい。
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ノート、メモなど
本人の部屋にある、ノート、メモ、本棚にある書籍(全てのページを確認する。ページに走り書きがある場合がある)を全て確認して下さい。
家族の方がご存知のない、本人の一面が見えてくるかもしれません。
その部分が、本人の居場所の手がかりになる場合が多いのです。 -
パソコン、携帯電話(スマートフォン)などの確認
本人が使用していたパソコンなどを確認して下さい。
例えば、検索履歴、メールの送受信内容、データーフォルダなど、可能な限りの確認をして下さい。
データが消去されている場合は、専門の業者(探偵社、パソコンサポート業者)等にデーター復元を依頼する。
携帯電話(スマートフォン)を置いて家出・失踪した場合は、同じく可能な限り、メールの送受信、データーフォルダ、登録電話番号などの確認をして下さい。
また、本人の使用していた電話機が家族名義(本人名義の場合は不可)の場合は携帯電話(スマートフォン)会社に通話明細の請求をしておく。
情報収集について
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聞き込み
本人の友人などに聞き込みをする場合はできる限り、直接、訪ねて行き、面談で情報収集をして下さい。
特に、未成年の家出・失踪の場合、「親が連絡してきても知らないと言ってくれ」などの 連帯感があり、電話で話を聞くと、嘘(本当は知っているのに)を言っていても分かりません。
やはり、面談をして、なるべくその点も勘案しながら、嘘を言っているのか?本当の事を言っているのか?を確認しながらの情報収集をして下さい。 -
宿泊先の想定
家出・失踪時において本人の所持金、持ち出したもの(衣類、その他)により、ある程度、宿泊先の想定ができる。車に乗って、家出・失踪した場合においては車中泊の可能性が高い。
また、持ち出したものが少なく、所持金なども多くない場合は年齢にもよるが、インターネットカフェなどの深夜パックを利用し、過ごしている可能性もある。
当然のことながらホテル、友人宅などの確認もしなければならない。 -
取得情報の整理
聞き込みによる情報、本人の友人、知人などからの話など、様々な情報が入ります。
その情報を、
①時期 ②信頼度 ③地域
など情報の体系化をしておきます。その上で捜査スケジュールを立てて下さい。