江別市在住の三好 奈津子さん(23歳)からご相談を頂いた内容は、
自家用車に対する執拗な嫌がらせである。
奈津子さんは札幌で看護師をしており、一人暮らしである。
1ヶ月前から3度、自分のアパート前の駐車場に止めている車をキリのようなもので
タイヤをパンクさせられている。
また、車体を傷つけられたりもしている。
警察にも相談をしたが、深夜のパトロールをしますとのこと。
その後も車へのいたずらは続き、メールボックスに本人を中傷する手紙も投函された。
引越しも考えたが、現在のアパートに引っ越してきてまだ3ヶ月で、引っ越したとしても、また被害が継続する可能性もある。
奈津子さんは旭川に住んでいるご両親に相談し、相手の特定をすることにした。
探偵は奈津子さんの車が確認できる場所に探偵車両2台を配置し、夜10時から張り込みを開始する。
1日目、2日目と犯人は現れなかった。
3日目の午後11時45分、典子さんのアパート前を、2回通りすぎた車があった。
その後、典子さんのアパートの裏手の道路に車を駐車し、車から降りて典子さんの
車に近づいた。やはり犯人である。
キリを車の後輪に突き刺し、その後何事も無かったように、再び自分の車に戻り走り去った。
探偵はその状況を撮影し、犯人の車を尾行すると共に、その車のナンバーを記録した。
その車は典子さんのアパートから、10キロ程離れたマンションの駐車場に駐車し、
エレベーターで7階に昇った。
そのマンションの7階の一部屋の室内灯が点灯した。
翌日、探偵はその犯人の名前とマンションの号室を調べる。
その後、典子さんは探偵の犯行状況を記録した映像を持って警察に被害届を出した。
その男は典子さんの勤務している病院の元入院患者で、
48歳の独身の男であった。
仕事は公務員。
仕事中に腕を骨折して入院をしていた。
その男が入院している時、よく典子さんに話しかけてきたようだ。
そして退院の時に典子さんを食事に誘ったが、典子さんははっきりと断った。
退院後、自宅療養の1週間を使って、車で通勤している典子さんの車を尾行し、
典子さんのアパートを割り出したようだ。
「このような被害においては泣き寝入りではなく、民事訴訟を行ってでも被害金額、慰謝料の請求手続きをした方が再犯の可能性は減少する」との探偵のアドバイスに沿って弁護士を介しての請求を行った。