札幌市在住の林奈央さん(28歳)から夫 孝之さん(33歳)の調査を依頼される。
真央さんと孝之さんは合コンで知り合い、交際2年を経て結婚された。
コロナの影響もあり、結婚式をおこなわず、入籍して半年。
孝之さんはIT企業に勤務、奈央さんは公務員。
孝之さんはコロナの影響で在宅勤務となっていた。
奈央さんは通常勤務のため、孝之さんの自宅でのテレワークには何らの支障はないはずだが、
孝之さんはホテルのテレワークプランを利用して仕事をすると毎日、パソコンを持って外出する。
帰宅時間もだんだんと遅くなり、夕食も食べてくることが多くなった。
ある日、孝之さんが帰宅すると真顔で真央さんに言ってきた。
「僕はこのコロナ禍でいろいろと考えたんだ」
「僕たちはもっと自由でいるべきなんだ」
「お互いが分かりあえるまで一度、離婚をしてほしい」・・・・と。
真央さんは孝之さんが何を言っているのか分からなかった。
ただ、離婚をしたいと言っているのだけは理解した。
当然、奈央さんは離婚に合意などできないと伝える。
孝之さんはそれ以上は何も言わなかった。
それからも孝之さんはホテルでのテレワークと言って外出する。
ときには休日出勤と言って週末も外出する。
真央さんには一つ気になることがあった。
孝之さんはテレワーク外出をしてから、毎日同じニオイをつけて帰ってきていた。
真央さんは悩み、迷った末に当社へ孝之さんの調査を依頼された。
さっそく探偵が調査を開始する。
孝之さんはホテルでのテレワークなどしていなかった。
毎日、通っていたのは、会社の同僚女性のマンション。
女性の名前は木下由美さん(28歳)、孝之さんと同じ企画課に勤務している。
ここまでの判明結果を真央さんに報告させていただく。
真央さんは想定はしていたが、やはり動揺されていた。
だが、まだ不貞の証拠としては足りない。
便宜上、木下さんの家で仕事をしていたと言われると攻めきれない。
そこで真央さんと協議して、孝之さんがいつも持ち歩いているボディバックの内張の中に
ボイスレコーダーを忍ばせた。
数日後、ボディーバックからボイスレコーダーを回収して音声を確認する。
音声には会話も録音されていたが、性交渉の際の音声も含まれていた。
翌日、真央さんは仕事を休み、孝之さんが訪問している時間に由美さんのマンションを訪問する。
孝之さんと由美さんは関係を認め、真央さんに謝罪をした。
真央さんは悩んだ末に離婚を決断された。