札幌円山公園に初夏の陽ざしがまぶしい6月。
札幌市在住の小林夏さん(33歳)から夫 大輔さん(41歳)の調査を依頼される。
夏さん夫婦は、結婚して1年になる。
大輔さんは解体業を営んでいる。
夏さんは結婚前はニュークラで働いておられた。
当初、お店のお客として夏さんは大輔さんと知り合ったそうです。
その後、交際に発展した。
だが、大輔さんは既婚者であった。
奥さんと幼い子供が2人の家族がいたそうです。
大輔さんは奥さんに慰謝料を払い、子供の養育費を取り決め、離婚された。
その後、夏さんは大輔さんからプロポーズをされ、結婚に至っている。
大輔さんの様子が不審になったのは結婚半年後からであった。
函館に出張、帯広に出張、旭川に出張と知っては、週の半分は帰って来なくなったそうです。
そして先日、大輔さんから離婚を迫られたそうです。
「俺はやっぱり誰かと暮らすのは無理なんだ」
「俺には自由が必要なんだな」
「まとまったお金を渡すから離婚をしてくれ」と。
夏さんはなにがなんだか分からなかった。
そして、悩んだ末に当社へ依頼をされた。
さっそく探偵が調査を開始する。
金曜日、大輔さんは「今日から稚内に出張だから、週末は帰れない」と言っていた。
大輔さんは金曜日は札幌の現場で仕事をされていた。
午後5時30分、仕事を終えて作業現場から車で走行を開始する。
このまま稚内まで移動をするのだろうか? と探偵が大輔さんの車を尾行する。
だが、大輔さんの車は東区の一軒家に駐車、大輔さんが自宅のように入っていく。
翌日の土曜日、大輔さんは朝7時00分にその家から出てきて、車に乗り込み、走行を開始する。
昨日と同じ現場に到着する。
5名の従業員と現場作業に入っていった。
午後5時30分、大輔さんが昨日と同じように車に乗り込み、東区の一軒家に行くのです。
翌日は日曜日、大輔さんは仕事が休みのようだった。
午後12時、大輔さんと30代と思われる女性、子供2人が車に乗り込み、走行を開始する。
ハンバーグ店に入店して5人で食事をしている状況を確認する。
店内で女性、子供の顔などを確認、撮影をおこなう。
ハンバーグ店から出てきた5人はそのまま大型商業施設に行き、買い物などをして午後6時に東区の一軒家に帰る。
そして午後8時、大輔さんがその家を出て、夏さんが待つ自宅へ帰っていった。
翌日、探偵は夏さんに週末の状況を報告させていただく。
夏さんは長い沈黙の後に探偵に言われた。
「離婚した奥さんと子供たちです」・・・と。
その後も探偵は調査をおこなう。
やはり出張といって出かけるときは、元の家庭に帰っていたのです。
夏さんは大輔さんと話し合いをおこない、離婚を決断された。