大通公園にも初雪がふる11月。
札幌市在住の斉藤奈美さん(29歳)からご依頼される。
依頼された内容は元彼からのストーカー調査、つきまとい調査であった。
奈美さんは雄太さん(32歳)と1年ほど交際をしていたが、2ヵ月ほど前に雄太さんの女性問題と借金問題で別れた。
だが、別れることに納得していない雄太さんは、執拗に奈美さんに復縁を迫ってきた。
一日に何度もラインで連絡がくる。
当初は返信をせずにいたのだが、その後は奈美さんの勤務先の前で待ち伏せをする。
奈美さんはそのたびにキッパリと別れを告げるのだが、さらに執拗に復縁を迫ってくる。
その後も奈美さんの友人が遊びにくると雄太さんから決まってラインがきて、「誰かきているの?」とまるで室内の中が見えているかのような内容であった。
また、休日に奈美さんがイオンに買い物に行っていると、雄太さんとばったりと会う。
そのようなことが数回あった。
そんな状況が続き、当社へ依頼となった。
さっそく探偵が調査開始をする。
奈美さんの室内の盗聴調査・盗撮調査を実施する。
盗撮器はなかったが、やはり盗聴器が設置されていた。
また、奈美さんのクルマにGPS装着の有無の調査をおこなった。
やはりGPSが車両下部についていた。
盗聴器はすぐに撤去したが、GPSはそのままにしておいた。
雄太さんがGPSを装着したことを確かめることにした。
GPSの確認をした翌日、奈美さんにマクドナルドに行ってもらい、雄太さんの動向を確認した。
やはり雄太さんは奈美さんのいるマクドナルドへ向かった。
マクドナルドで奈美さんは雄太さんが到着するのを待った。
雄太さんのクルマがマクドナルドの駐車場に入ってくると奈美さんはGPSを雄太さんにつき出した。
当初、雄太さんはしらばっくれていたが、奈美さんが「警察に行く」と言ったところ、盗聴器の設置、GPSの装着を認めた。
今後は奈美さんに対してのストーカー行為、つきまとい行為をしないことを念書で書いて、約束をした