神威岳自然公園にも春風が吹く4月。
歌志内市在住の佐々木幸子さん(78歳)から姉 和子さん(81歳)の所在調査を依頼される。
幸子さんは歌志内市で生まれ、亡くなった夫も歌志内生まれ。
幸子さんには3歳違いの姉 和子さんがいる。
だが、両親は幸子さんが5歳のときに離婚、姉の和子さんは母親に引き取られ、幸子さんは父親と暮らし、
それぞれ別れ別れになった。
それから73年のときが経った。
幸子さんは和子さんとの思い出は少なく、近所の空き地で二人で遊んでいたことくらいしかない。
だが、いつも会いたいと思っていた。
子供心に父に姉と母のことを聞いてはいけないのだと思っていたそうだ。
だが、中学校を卒業したころ、幸子さんは父に母と和子さんのことは聞いた。
母は若くして亡くなり、和子さんは祖父母のいる札幌で暮らしていると聞いた。
幸子さんは中学を卒業後、歌志内の病院の給食の仕事についた。
その後、24歳のときに夫 茂さんと結婚をした。
長男、長女、次女と3人の子供をさずかり、歌志内での忙しい日々が続いていた。
そんな幸子さんも78歳、別れ別れになった姉 和子さんに会いたいと思った。
だが、幸子さんに和子さんを探す術がない。
一度、市役所に相談に行ったが、係の人が戸籍について説明をしてくれたが、よく分からない。
そして知人の紹介で探偵のところに訪れ、姉 和子さんの所在調査を依頼された。
さっそく探偵が調査を開始する。
探偵は幸子さんと一緒に市役所に行き、幸子さん自身の戸籍謄本を取っていただく。
その戸籍謄本を確認させていただき、その先は探偵の様々な調査をおこなう。
3週間後、姉 和子さんの居所が判明した。
和子さんは岩見沢市で独り暮らしをされていた。
和子さんも夫が15年前に他界し、2人の子供も独立していた。
以上を依頼人である幸子さんに報告をさせていただく。
その後、幸子さんは和子さんに手紙を書いたそうです。
すぐに和子さんから連絡があり、手紙を書いてから7日後に幸子さんが和子さんの家を訪ねた。
73年間、離れていた時間が一気にうまったように思えたそうです。
その後は毎日のように電話で話をしているようです。