黄金海浜公園に春風が心地よく吹く5月。
留萌市在住の浜田美咲さん(36歳)から夫 啓介さん(38歳)の調査を依頼される。
啓介さんは父親が経営する水産加工会社で取締役として勤務している。
美咲さんも同じ会社の事務職として働いている。
啓介さんは仕事で札幌などへ出張することも多い。
ある日、美咲さんが啓介さんのスーツの内ポケットに子供の字で
「おじさん、いつもおもちゃをかってくれてありがとう」と書かれた小さな手紙を見つけた。
それ以前にもクレジットの明細書に「子供服の店」での購入履歴もあった。
美咲さんは啓介さんの浮気を確信し、探偵へ依頼をされる。
さっそく探偵が調査を開始する。
啓介さんは接待などでの外出も多く、留萌でも夜は取引先とお酒を飲みに行く。
探偵は啓介さんの地元(留萌)での行動はおおむね把握した。
その後、木曜日、啓介さんは札幌の仕入れ先と一緒に小樽へ視察に行くと出張の予定を入れてきた。
戻りは日曜日の夜。
啓介さんはいつもクルマ移動する。
今回もクルマで留萌から札幌へ向かう。
探偵は留萌から出発する啓介さんを尾行する。
午後6時、札幌のススキノのビジネスホテルにチェックイン。
そして、ホテルから徒歩で外出する。
啓介さんはススキノの和食割烹店Aに入店する。
探偵も内偵のため、同店へ入店する。
店内で啓介さんと男性を確認する。
男性の映像を美咲さんのスマホに送信する。
美咲さんに確認していただいたところ、仕入先の社長であった。
午後9時、同店より啓介さんと社長が出てきて、向かいのビルの5階にある「ラウンジB」に入店した。
午後11時、同クラブより啓介さんと社長が出てきて、社長はタクシーに乗り、啓介さんは徒歩で移動をする。
啓介さんはそのままホテルに戻った。
翌日、午前10時 啓介さんがホテルをチェックアウト、クルマに乗り込み、走行を開始する。
クルマは中央区のマンションの前に止まる。
女性と6歳くらいの男の子がマンションから出てきて、啓介さんのクルマに乗り込む。
クルマは小樽方面へ走行を続ける。
小樽市内に入り、啓介さんのクルマはラーメン店の駐車場に入る。
啓介さんと女性、男の子が店内に入っていく。
40分後、3人が出てきて、クルマに乗り込み、走行を開始する。
その後、啓介さんのクルマが小樽駅前のホテル駐車場に入場する。
啓介さんと女性、子供の3人は7階 セミスイートの部屋へ入っていった。
午後5時、啓介さんと女性、子供の3人は小樽運河近辺を散策する。
探偵も啓介さんたちと同じホテルにチェックインをする。
翌日土曜日、午前10時 3人はホテルを出てきて、クルマで走行を開始する。
翌日は余市で食事をして、積丹半島までドライブをする。
夕方、札幌市中央区にある女性のマンション前に到着する。
女性と子供はマンション前で降り、啓介さんはコインパーキングにクルマを止め、同マンションへ入っていった。
翌日日曜日 午後3時 啓介さんが同マンションから出てきて、駐車しているクルマに乗り込み、走行を開始する。
午後6時、啓介さんが自宅に戻った。
探偵はその後も調査を続ける。
女性は啓介さんの高校時代の同級生、中島由美さん(38歳)、子供は由美さんの長男であった。
由美さんは1年前に離婚された。
その後、啓介さんと由美さんは不倫交際に至っているようだ。
以上を依頼人である美咲さんに報告をさせていただく。
美咲さんはまだ幼い子供を巻き込んでの不倫に憤っておられた。
後日、美咲さんは啓介さんと話し合いを持った。
啓介さんは美咲さんに謝罪をして、由美さんとは別れることを約束した。
だが、啓介さんのあまりに軽率な行動を許せず、美咲さんは啓介さんと別居をすることなった。