モエレ沼公園にも夏の陽ざしが照り付ける7月。
札幌市在住の加藤大輝さん(36歳)から妻 好美さん(38歳)の浮気調査を依頼される。
大輝さんは公務員、好美さんは介護施設で働いている。
夫婦の間に長男(10歳)、長女(7歳)の4人家族。
大輝さんは半年ほど前から好美さんの行動に疑問を持っていた。
帰宅時間が遅くなっていたり、シフト表を見せなくなっていた。
あるとき、好美さんのバックから5枚のメッセージカードが入っていたのを見つけた。
カードには「育人は好美さんのことを愛しています」、「好美さんに会えなくなるなら、僕は生きている意味がなくなる」など等と書かれている。
大輝さんはすべてを知りたいと、好美さんには問い詰めず、探偵に調査を依頼されたのだった。
さっそく探偵が調査を開始する。
好美さんは職場の同僚 林育人さん(29歳)と不倫関係にあった。
互いに休みの日を合わせ、昼間にファッションホテルへ行ったりしていた。
探偵が調査をおこなっていた2週間で4回、ホテルへ行っていたのだった。
そしてもう一つ、判明したことがあった。
好美さんの乗っているクルマのナンバーが「19-10」、イクトと読めること。
このクルマの購入は1年前。
そこから推測すると、好美さんと育人さんの関係は一年以上前からとなる。
以上を依頼人である大輝さんに報告させていただく。
大輝さんもクルマのナンバーを含め、驚き、動揺をされていた。
後日、大輝さんと好美さんは話し合いを持った。
大輝さんは子供たち二人の親権者となり、好美さんとは離婚を決断する。
好美さんと育人さんには慰謝料の請求をすることとなった。