能取岬にも春風がそよぐ4月。
網走市在住の佐藤智也さん(56歳)から経営している水産会社の盗聴調査・盗撮調査を依頼される。
1週間ほど前、智也さん宛てに差出人なしの封書が届き、開けてみると手紙が入っていた。
「あなたの会社 盗聴されていますよ」とだけ書かれていた。
最初は誰かの嫌がらせだと思い、取り合っていなかったが、だんだんと不安になってきた。
この機会に一度、確認してみようと思い、探偵へ依頼をされた。
探偵は会社の休みの日曜日に調査をおこなうことにした。
日曜日、様々な盗聴器発見器材、盗撮器発見器材、その他の計測器材を持ち込み、調査をおこなった。
結果、従業員の休憩室にトリプルタップ型盗聴器(三又ソケット型)一台、
会議室にはテーブルタップ型盗聴器(延長コード型)が一台の計 2台の盗聴器が発見された。
犯人は不明、また手紙の差出人も不明だったが、いずれにしても盗聴器材は排除できた。
今後は社内に防犯カメラを設置し、セキュリティ強化を図ることになった。