丸加高原にも夏の陽ざしが降り注ぐ7月。
滝川市在住の山岸未央さん(29歳)から交際相手 林勇作さん(38歳)の調査を依頼される。
未央さんは2年前にマッチングアプリで勇作さんと知り合い、交際を始めた。
未央さんは看護師として働いている。
勇作さんは札幌在住、損害保険の代理店を営んでいる。
未央さんは看護師のため、仕事はシフト制、勇作さんは未央さんの休みに滝川まで迎えに来て、
旭川などでデートを重ねていた。
未央さんも来月の誕生日で30歳になる。
そのため、未央さんは勇作さんに結婚の意志をたずねた。
勇作さんは「もちろん結婚を考えているよ」と言ってくれた。
そんなある日、いつものように勇作さんにクルマで迎えに来てもらい、ドライブデートをしていたとき、
勇作さんのクルマの中に子供の服があった。
未央さんは勇作さんに「この服は誰のなの?」と聞くと、少し焦りながら「弟の子供のだよ」と答えた。
そのときの勇作さんの態度ですべてを悟った未央さん。
その後、探偵に勇作さんの調査を依頼されたのだった。
探偵がさっそく調査を開始する。
勇作さんは既婚者、奥さんとは結婚して10年、子供は2人いる。
住所も未央さんが聞いていた札幌市西区ではなく、北区であった。
年齢も1つごまかしており、39歳。
勇作さんの名前は勇作ではなく、勇太であった。
さらに未央さん以外にも2人の女性と交際をしていたのだった。
結果を聞いた未央さんは驚くとともに、怒りがこみ上げてきているようだった。
その後、未央さんは、勇作(勇太)さんにダマされる人がこれ以上出ないように弁護士に委任し、
勇作さんを訴えることを決断された。