天狗山にも初雪が降る11月。
小樽市在住の小池仁美さん(35歳)から夫 剛志さん(36歳)の浮気調査を依頼される。
剛志さんは会社員、仁美さんは事務職のパートとして働いている。
小池家は長男 漣君(7歳)、次男 湊君(5歳)の4人家族。
剛志さんは半年前、車を買い替えたいと仁美さんに言ってきた。
今の車は二人が結婚したときに買ったものでもう8年目。
そのとき、剛志さんは車のナンバーを1103番にした。
剛志さんは車が納車になると、「これは1103、ヒトミなんだよ」と仁美さんに言ってきた。
仁美さんも恥ずかしかったが、少し嬉しかったのを覚えているそうだ。
車は車検を取ったばかりだったが、剛志さんは「子供たちもゆっくりと乗せてあげたい」となかば強引に車を購入した。
そこから剛志さんの行動の違和感が多くなったそうだ。
残業も多くなり、日曜日も仕事といって外出する。
ある日、車のゴミ箱にペットボトルが入っていた。
よく見ると薄いリップの色が飲み口についていた。
そのペットボトルを見たとたん、仁美さんは調査を決断されたそうです。
依頼を受けた探偵はさっそく調査を開始する。
剛志さんは、やはり浮気をしていた。
浮気相手の女性は佐々木尚美さん(27歳)、剛志さんの取引先の事務員をされている女性だった。
剛志さんは仕事が終わると尚美さんの家に立ち寄っていた。
日曜日も剛志さんは仕事に行くと言い、尚美さんを迎えに行き、札幌へドライブデートなどをしていた。
以上を依頼人である仁美さんに報告をさせていただく。
探偵の報告を聞いて、仁美さんは「ハッ」と声に出された。
仁美さんも探偵と同様に気づかれたのだった。
剛志さんが新しく購入した車は「・703(ナオミ)」だった。
後日、仁美さんは剛志さんと尚美さんの3人で話し合いを持った。
剛志さんと尚美さんは今後は関係を断ち、交際をしないことを仁美さんに約束をした。
仁美さんは1ヵ月後、剛志さんの車を売却されたそうです。