トラピスト修道院にも初夏の陽ざしが降りそそぐ6月。
北斗市在住の佐藤哲也さん(30歳)から妻 裕美さん(27歳)の調査を依頼される。
哲也さんは実家の農業を継いでいる。
裕美さんは函館市で看護師として働いている。
交際4年を経て、去年11月に結婚をされた。
だが結婚後、まもなくして裕美さんから「離婚したい」と告げられた。
裕美さんは「農業は私には向かない」と繰り返し哲也さんに言ってくる。
だが、家業は両親と哲也さんの3人でおこなっており、裕美さんが手伝うことなどなかった。
また、裕美さんは職場の飲み会といって帰宅も遅くなり、シフト表も見せなくなった。
哲也さんは「まさか・・・・」と思い、迷いながらも当社へ裕美さんの調査を依頼された。
さっそく探偵が調査を開始する。
裕美さんはやはり浮気をしていた。
相手の男性は、吉川隆さん(25歳)、裕美さんの勤務している病院の研修医だった。
裕美さんは夜勤明けのときや、日勤が終わった後に隆さんのマンションに通っていた。
さらに探偵が調査を進める。
裕美さんと隆さんは年末の忘年会などの宴席で親しくなり、不倫へと発展していったようだった。
また隆さんの実家は東京の大きな病院を経営していた。
探偵は以上を依頼人である哲也さんに報告する。
哲也さんも探偵の途中経過報告を聞いていたため、想像はしていたが、やはりショックを隠せないようだった。
1週間後、哲也さんは探偵が紹介した弁護士を訪れ、裕美さんの不倫相手である吉川隆さんを不貞行為における慰謝料の請求手続きをする。
裕美さんとは今後、時間をかけて話し合いを続けていくとのことです。