暑さが厳しい8月。
苫小牧市在住の佐藤健司さん(41歳)から妻 優樹菜さん(37歳)、長女 杏里ちゃん(4歳)の家出人、失踪人調査を依頼される。
健司さんは自動車関連の工場で勤務されており、優樹菜さんは美容師として働いている。
8月1日、健司さんは仕事を終えて帰宅すると、家の中は驚くほど何もなくなっていた。
テレビ、冷蔵庫、洗濯機、タンス、ほとんどなくなっている。
家の中に残っていたのは、無造作に置かれている健司の衣類だけだった。
すぐに優樹菜さんのスマホに連絡をするが、LINEはブロックされており、電話は着信拒否になっている。
優樹菜さんの実家に電話をするが、両親は驚くばかりで何も知らない。
すぐに警察署に「行方不明者届」を出しに行くが、警察では受理できないとのこと。
優樹菜さんが事前に警察に赴き、健司さんからのDVなどと話をしていたようだった。
当然、DVなどの事実はまったくない。
翌日、杏里ちゃんが通園している保育園にむかった。
保育園は10日前に退園していた。
保育園から市役所へ向かった。
優樹菜さんと杏里ちゃんの住民票を請求するが、優樹菜さんが戸籍の閲覧制限をかけており、開示されなかった。
健司さんは、なにがなんだか分からず、当社へ妻 優樹菜さん、長女 杏里さんの家出、失踪調査を依頼された。
さっそく探偵が調査を開始する。
当初、調査は難航したが、少しずつ事実関係が見えてきた。
優樹菜さんは、健司さんと交際する前に佐藤敬之さん(38歳)と交際していた。
そして優樹菜さんはSNSを通じて佐藤さんと連絡を取り合い、その後に不倫関係に発展していたようだった。
そこで探偵は佐藤さんの住所を調べる。
佐藤さんは札幌に住んでいた。
探偵の想像通り、優樹菜さんと杏里さんは佐藤さんの家に行っていたのだった。
また、様々な事実が分かってきた。
優樹菜さんは健司さんと交際を始めたときは、まだ佐藤さんとの交際も続いていたのだった。
二股交際をしていたのだった。
更に驚く事実が判明したのだった。
長女、杏里さんと健司さんにはDNA上での親子関係はなかったのだった。
全てを知った健司さんは愕然とされた。
その後、健司さんは離婚を決断された。