大倉山にも初雪が降ってきた11月。
札幌市在住の佐藤高志さん(46歳)から妻 尚美さん(43歳)の調査をご依頼いただく。
高志さんはレストランのオーナーシェフ。
尚美さんもホールスタッフ、事務などで店を支えてくれている。
2週間前、妻 尚美さん(43歳)から離婚を迫られたそうだ。
「もうアナタと結婚生活を続けていくことは無理なんです」
「私はもう自由に生きていきたい」
「毎日、お店に縛られて生きるのに疲れたのよ」 等と一方的に言ってきた。
店は毎週火曜日が定休日、だが尚美さんは「息抜きをしたい」と変則的に店を休んでいた。
「息抜きをしたい」と店を休んでいる日の帰宅は深夜になることもあった。
高志さんは、「もしや」、「まさか」と迷いながら、当社へ依頼をされたのだった。
さっそく探偵が調査を開始する。
金曜日、尚美さんは店を休むと言っている。
午前8時、高志さんが店へと出勤する。
午前9時、尚美さんが自宅マンションから出てくる。
探偵は距離をとり、尚美さんを尾行する。
近所のコンビニの駐車場に停まっていた車の助手席に乗り込む。
探偵の車両班が車を追尾する。
車は小樽市内へと入っていく。
そのまま天狗山へと登っていった。
山頂の駐車場に到着すると、尚美さんと男性が降りてきた。
二人で山頂から小樽の景色を眺めていた。
その後、二人はハンバーグレストランで食事をしているのを確認する。
そして、午後3時より二人は銭函にあるホテルへと入館する。
午後8時までホテルに滞在する。
その後、朝、迎えに来ていたコンビニに送ってもらった尚美さん。
素早く車から尚美さんが降り、帰宅する。
車はコンビニの駐車場から走行を開始、探偵車両は追尾する。
男性は白石区に住んでいるのを確認する。
更に探偵は調査を続ける。
男性は林健一さん(48歳)、宅配業の会社でドライバーとして勤務している。
林さんは半年ほど前に離婚をしている。
なんと高志さんのレストランにもたびたび配達をしていた。
おそらく高志さんのレストランに配送にくる林さんと親密になっていたのだろう。
二人は1年ほど前から不倫関係になり、林さんの休みに合わせ、尚美さんも店を休んで会っていたのだった。
推測ではあるが、林さんは尚美さんとの浮気を始めてから、奥さんと離婚をしていると思われた。
以上を依頼人である高志さんに報告させていただく。
高志さんも尚美さんの浮気は想定していたが、「まさかあのドライバーだったとは・・・」と動揺されていた。
探偵の報告を受けた翌日、高志さんは尚美さんと話し合いを持った。
だが、尚美さんの態度は酷く、自分が浮気をしたのは高志さんのせいであると言わんばかりの主張を繰り返していたそうだ。
その態度を見て、高志さんも自分自身の気持ちが変わったそうです。
高志さんは離婚を決断、尚美さんとは離婚、慰謝料、財産分与などを話し合い、林さんには弁護士を介して慰謝料の請求をおこなった。