野幌森林公園にも秋風が吹き始める9月。
江別市在住の小林伸二さん(33歳)から妻 仁美さん(32歳)の浮気調査を依頼される。
伸二さんは市役所に勤務、仁美さんは保育士として働いている。
知人の紹介で知り合い、結婚して1年、子供はまだいない。
3ヵ月前から仁美さんの外出が多くなり、ときには友人宅に泊ってきたと言って朝帰りすることもある。
きっかけは高校時代の同窓会があってからだった。
仁美さんは高校時代は札幌に住んでおり、札幌市内の高校に通っていた。
6月に同窓会が札幌であり、そこから友人たちと再会。
その後、週末は頻繁に飲み会と言って外出をするのであった。
あまりに頻繁な外出に伸二さんが注意すると、仁美さんは「束縛を受けるなら離婚をする」と言ってきたのだった。
そんな仁美さんの態度に戸惑い、伸二さんは友人に相談をする。
友人は「それ、浮気しているかもしれない、早いうちに調べた方が良い」と促され、当社を訪れた。
伸二さんの話をうかがい、探偵がさっそく調査を開始する。
金曜日、仁美さんが「女子会があるから」と言って出かける。
野幌駅まで行く仁美さんを尾行する。
だが、仁美さんは駅構内には入らず、駅駐車場に停まっている一台の車に乗り込む。
その後、車が走行を開始する。
車両班の探偵がその車を追尾する。
車は札幌市内に入り、走行を続ける。
そして厚別区のハンバーグレストラン駐車場に入る。
車から男性と仁美さんが降り、同店へと入店する。
探偵も店内に入り、内偵調査をおこなう、
仁美さんと男性の座るテーブルの真後ろの席に探偵は着席する。
指向性のマイクで仁美さんと男性の会話を傍受する。
男性 「今日は旦那になんて言って出てきたの?」
仁美さん 「女子会と言って出てきたわ」
男性 「大丈夫なの?」
仁美さん 「文句があるなら、離婚してと言ってからは何も言って来ないわ」
男性 「そうなんだ」
、
そのような会話をしながら、食事をしている仁美さんと男性。
食事を終えた二人は車に乗って走行を開始する。
すぐ近くにあるホテルへと入場する。
二人はホテルに5時間の滞在、翌日の土曜日 午前2時に出てくる。
そのまま男性の車で自宅近くのコンビニに到着、そこで仁美さんは車を降りて徒歩で帰宅する。
その後も探偵は調査を続ける。
男性の素性も判明した。
名前は加藤優太さん(32歳)、仁美さんの高校時代の同級生。
加藤さんは1年前に離婚、現在は独身であった。
同窓会で再会し、二人は頻繁におちあい、ホテルへ行っていた。
以上を依頼人である伸二さんに報告させていただく。
探偵が報告した日は江別にも初雪が降った11月。
途中経緯を探偵は伸二さんに報告していたため、伸二さんは探偵の報告を冷静に受け止めた。
そして一言「もうダメですね」と小さく言われた。
伸二さんは弁護士に委任し、仁美さんには離婚請求、仁美さんと加藤さん両名に慰謝料の請求をされた。