街にジングルベルが流れる12月。
岩見沢市在住の渡辺洋子さん(67歳)からご依頼をいただく。
内容は60年前、両親の離婚で離ればなれになった姉 幸子さんを探してほしいとの依頼。
洋子さんの記憶では、幸子さんは3歳年上。
洋子さんは母親、幸子さんは父が連れて両親は離婚した。
その後、洋子さんと母は札幌から母の実家のある岩見沢に引っ越してきたそうです。
それから60年、父、そして幸子さんとは一度もあっていない。
母が洋子さんを連れて、岩見沢に来たのが、12月。
そして毎年、12月になると姉 幸子さんのことを思い出していた。
幸子さんはいつも洋子さんを連れて、近所の公園に連れて行ってくれた。
お菓子も自分の分を分けてくれた。
そして洋子さんは優しい幸子さんが大好きだった。
洋子さんは自分でもいろいろと調べてみたが、60年前のことで幸子さんの所在はつかめなかった。
洋子さんは夫に「会いたいのなら、探してでも会うべきだよ」と背中を押され、当社へ依頼をされた。
さっそく探偵が調査を開始する。
探偵も60年前の情報を元に調べを進めるが、やはり時間を要した。
だが、2か月後、幸子さんの所在が判明した。
幸子さんは岩見沢市の隣町、栗沢町に住んでおられた。
幸子さんは夫が亡くなり、一人暮らしをされていた。
探偵の報告を聞いた洋子さんは、翌日いてもたってもいられず、栗沢町へと向かった。
そして幸子さんの家を訪ねた。
幸子さんは、一瞬で洋子さんだと分かったそうだ。
「洋子かい、洋子なのかい」と涙を流しながら、洋子さんの手をとってくれたそうです。
その後、洋子さんと幸子さんは60年ぶりに姉妹に戻り、仲良くされているそうです。