地獄谷に雪が降り注ぐ1月。
登別市在住の高木恵子さん(38歳)から依頼をいただきく。
内容は5年前に離婚した夫 田中裕也(42歳)からの所在調査、勤務先調査であった。
恵子さんと裕也さんには6歳の長女 彩ちゃんがおられる。
離婚の理由は裕也さんの暴力、不倫などだった。
裕也さんは離婚前は建設業に従事していた。
離婚をする際、調停で養育費と慰謝料の取り決めをしたのだが、裕也さんは調停には一度も出てこず、
最終的には裁判官の審判という形で決着がついた。
慰謝料は50万円、養育費は月に2万円。
だが、裕也さんは当初から支払いはしてこなかった。
恵子さんが裕也さんの家を訪ねて集金をしたり、会社へ訪問して集金、実家へ伝言を託したりしながら、
なんとか払わせてきた。
だが、半年前から裕也さんは会社を辞め、引っ越しをしていた。
恵子さんは、すぐに市役所に行き、裕也さんの住民票を確認したところ、住民票の移動はしていないままだった。
会社も訪ねたが、突然に会社を辞めてしまったとのことだった。
そこで当社を訪れ、依頼をされたのだった。
探偵は費用対効果の話をさせていただいた。
費用をかけて、裕也さんの居所をつかんでも、また逃げる可能性もあるため、ご検討いただくようにお話させていただく。
だが、恵子さんはきっぱりと言われた。
「養育費は私ではなく、彩が受け取るものです」
「私は元夫からの彩への養育費は、すべて貯金をしています」
「だから、私が彩の代わりに何としても、元夫から養育費を受け取らなければならないのです」
そういって恵子さんは探偵へ裕也さんの所在、勤務先の調査依頼をされた。
探偵はさっそく調査を開始する。
様々な調査をおこない、1か月後、裕也さんの居所が判明した。
裕也さんは釧路の建設会社で働いていた。
建設会社の寮に住んでいた。
探偵は依頼人である恵子さんに報告させていただく。
恵子さんも釧路と聞いて少し驚いていた。
3日後、恵子さんは釧路へ行き、裕也さんと会い、養育費の支払いを要求されたそうです。
裕也さんも釧路まで恵子さんが来たことに驚き、その後は養育費の支払いが滞ることはなくなったそうです。