冬の気配が近づく10月。
佐藤研一さん(39歳)から、妻 里美さん(36歳)の調査を依頼される。
研一さんは会社員 2年前から旭川へ単身赴任をしている。
里美さんは、看護師として働き、長男 翔太君(6歳)と札幌で暮らしている。
数ヶ月前から研一さんは、里美さんへの違和感を感じていた。
研一さんが「今週末は札幌へ帰るよ」と里美さんに連絡しても、「今週は実家に帰るから、来週にして」等と言われることが多くなった。
また、電話をしても留守電、LINEも既読にならないことも多い。
研一さんと里美さんは、交際期間も含め、15年間をともにしている。
だからこそ、里美さんの違和感には確信があった。
そして当社へ里美さんの調査を依頼されたのだった。
さっそく探偵が調査を開始する。
やはり里美さんは、浮気をしていたのだった。
相手は、翔太君が通っているスイミングスクールのコーチをしている山田浩二さん(28歳)。
週末など翔太君を実家に預け、里美さんは浩二さんと密会していた。
ときには、自宅に浩二さんを宿泊させることもあった。
以上を依頼人である研一さんに報告させていただく。
研一さんは、あまりの内容に驚き、戸惑っておられた。
翌日、研一さんは仕事を終え、高速道路に乗り、札幌へと向かった。
研一さんは里美さんと夜が明けるまで話し合いをした。
研一さんが出した結論は「離婚」となった。
