街がクリスマスソングであふれる12月。
札幌在住の佐藤真由美さん(37歳)からご依頼をいただく。
依頼内容は、函館へ単身赴任をしている夫 翔太さん(37歳)の調査であった。
1年前に函館へ転勤になり、単身赴任をしている翔太さん。
真由美さんと長男 一樹君(7歳)は札幌で暮らしている。
半年ほど前から翔太さんの違和感を感じるようになっていた。
スマホに電話をしても、いつも留守電になる。
折り返してくるのは、翌日の朝。
LINEに送信しても、既読にならず、翌日に返信が来る。
一度、宅配便で荷物を送ったが、いつも不在だと運送会社から連絡が入る。
これまでは2週間に一度は、金曜日の夜に札幌の自宅に戻ってきて、日曜日の夕方に函館へ戻っていたが、
最近は、土曜日の夕方に自宅に到着、日曜日の昼過ぎには、函館へと戻っていく。
真由美さんも、「なんかおかしい、もしかしたら夫は浮気をしている、でも夫にかぎって・・・」と悩んでいた。
そして一週間前に翔太さんから連絡がくる。
「年末年始は、緊急対応要員になったから、札幌へは戻れなくなったよ」・・・と。
翔太さんの仕事は、保険会社、支店での緊急対応要員などの話は聞いたことがなかった。
真由美さんの違和感が確信に変わった。
そして探偵は、年末年始の翔太さんの行動調査を依頼された。
翔太さんの会社は27日が仕事納め、年明けは7日から出勤になる。
10連休だった。
27日 翔太さんの職場付近にて待機する。
駐車場から車に乗り、走行を開始する翔太さん。
翔太さんの車は、金堀町のマンション駐車場に入場し、翔太さんが同マンションへ入っていく。
翔太さんの住まいは五稜郭町。
あきらかに自宅ではない。
探偵は引き続き、同マンション付近で待機する。
28日 午後1時、翔太さんと30代と思われる女性、2歳くらいの男の子とマンションから出てくる。
3人は、翔太さんの車に乗り込み、北斗市の大型商業施設へ行き、食料品、日用品などを購入する。
買物をしている様子は、まるで親子のようであった。
翌日以降も翔太さんは、自室には帰らずに同マンションで宿泊している。
1月3日 午後1時 翔太さんと女性、男の子の3人が車に乗り込み、車を走らせる。
車は高速道路に乗り、移動を続ける。
車は札幌に到着し、南区の大型ホテル駐車場に入場する。
3人はチェックインをおこない、同ホテルへと入っていく。
探偵も同ホテルへ急遽、宿泊の手続きを取る。
夕方 17:00 3人がロビーに降りてきて、車に乗り込み、移動をする。
その後、ハンバーグレストランに到着、3人でハンバーグを食べている。
ホテルへと戻る。
翌日、探偵は朝食会場で待機すると3人が手をつなぎながら、やってくる。
探偵も隣のテーブルに場所を取り、3人の会話を聞いてみた。
翔太さん 「今日は動物園にいくよ」
男の子 「象さんが見たい、キリンさんもいるかな」
女性 「よかったね」
そして話していたとおり、3人は円山動物園にいった。
その日もホテルへ宿泊、翌日に3人は函館へと帰っていく。
探偵は、引き続き調査を続ける。
女性は、翔太さんの勤める保険会社で働いている斉藤恭子さん(32歳)
3歳の長男がいるシングルマザー。
おそらく数ヶ月前から翔太さんと恭子さんは不倫関係にあったと推測される。
以上を依頼人である真由美さんに報告させていただく。
真由美さんは、深いため息をつきながら、探偵の報告を聞かれていた。
探偵が報告した翌日、真由美さんは、函館へと向かった。
