祝津公園からの展望が春を感じさせてくれる4月。
室蘭市在住の鈴木珠美さん(38歳)から、夫 亮平さん(39歳)の家出、失踪調査を依頼される。
亮平さんは、保険関連の営業職。
珠美さんは、室蘭市にある病院で看護師として働かれている。
二人は再婚同士で2年前に友人を通じて知り合い、結婚をされた。
4日前の日曜日の朝、珠美さんは前日からの夜勤を終えて、帰宅した。
テーブルに上に一通の手紙が置いてあった。
「君と暮らした2年間は、僕の人生の宝物だったよ」
「僕は生きることに疲れてしまった」
「僕がいなくなっても、もっと幸せな人生を進んでください」
「今までありがとう」との内容だった。
珠美さんは、ハッと思った。
2ヶ月ほど前から、ときおり亮平さんがふさぎこんでいることがあった。
珠美さんが「元気ないね」というと亮平さんは「大丈夫だよ、少し疲れているのかな」と言っていた。
手紙を読み終え、すぐに珠美さんは、亮平さんの両親、兄弟、友人などに連絡をした。
だが、なんの連絡も入っていなかった。
その後、珠美さんは、亮平さんの会社の同僚に連絡をしてみた。
同僚から亮平さんが営業成績が伸び悩み、かなり悩んでいたらしいと聞く。
そして、上司に日々、叱責を受けていたらしい。
珠美さんと両親、兄弟、友人などが必死に亮平さんを探し回った。
警察にも行方不明届を出した。
だが、3日を過ぎても手掛かりがつかめない。
手紙の内容から不測の事態も考えられる。
珠美さんは、家族とも相談し、当社へ調査を依頼された。
さっそく探偵が調査を開始する。
亮平さんの車もなくなっていたことを考えると、亮平さんは車で移動をしていると思われる。
探偵は、様々な角度から調査をおこなう。
函館で亮平さんのことと思われる情報が入った。
5人の調査員が手分けをしながら函館市内を探し回る。
調査開始から6日目、立待岬の駐車場で亮平さんの車を発見する。
亮平さんに気づかれぬよう車内を確認すると、亮平さんが車内におられた。
すぐに探偵が珠美さんに連絡、函館へと向かってもらう。
4時間後、珠美さんが到着する。
探偵と打ち合わせをおこない、珠美さんは静かに亮平さんの車に近づいた。
珠美さんに気づき、亮平さんが車から降りてくる。
亮平さんは髭が伸び、顔もやつれているいるようだった。
亮平さんは、何度も珠美さんに詫び、一緒に室蘭へ帰ることになった。
