麓郷の森に初夏の日差しが差し込む6月。
富良野市在住の佐藤浩司さん(63歳)からご依頼をいただく。
内容は中学生のときの友人 中島均さん(63歳)の所在調査であった。
浩司さんのお父さんは、国鉄職員のため転勤が多く、浩司さんも転校を繰り返していた。
そのため、浩司さんは同級生と馴染めることができなく、あまり友人などができなかった。
中学校入学のとき、お父さんが旭川に転勤になり、浩司さんは旭川の中学校に入学した。
そのとき、均さんと親しくなった。
家も近所だったため、帰り道はいつも一緒だった。
遠くの公園まで自転車で行き、持っていったおにぎりを一緒に食べたりもした。
夜は一緒に星座を探したりもした。
だが、浩司さんが中学3年生になるとき、お父さんの転勤で転校することになった。
引越のとき、均さんが船のプラモデルをプレゼントしてくれた。
それから50年の時が経ち、ときおり均さんのことを思い出す。
あのときもらった船のプラモデルも組み立て、今も実家の居間に飾ってある。
ぼんやりと均君は元気だろうか、あのときの話をまたしたいと思い、当社へ依頼をされたのだった。
さっそく探偵が調査を開始する。
浩司さんと均さんは誕生日が一日違いのため、均さんの生年月日は分かる。
探偵は様々な調査をおこなう。
一カ月後、中島均さんの所在が判明した。
均さんは、旭川市永山に住んでおられた。
まずは探偵が均さんを訪ね、浩司さんが会いたがっておられることを伝える。
均さんはとても喜んでくれ、「浩司に会いたいな」と言ってくれた。
翌週の日曜日、浩司さんが旭川へ行き、均さんと50年ぶりの再会をされた。
