雪解けが進み、春を感じられる3月。
函館市在住の田中哲夫さん(57歳)から、札幌で一人暮らしをしながら、大学に通う息子 翔太さん(20歳)の素行調査を依頼される。
最近、翔太さんに連絡しても、電話は留守電につながり、LINEも既読にならない。
だが、特に心配もしていなかった。
そんなとき、偶然、翔太さんの高校時代の友人 佐藤直人君(20歳)と会った哲夫さん。
佐藤君は翔太君と同じ札幌の大学に通っている。
たまたま週末、函館の実家に帰ってきていたとき、哲夫さんと会ったのだ。
佐藤君は「最近、翔太はバイトが忙しいと学校に来ていないんですよ」と教えてくれた。
翔太に直接、聞こうとも思ったが、本当のことを話すとも限らない。
そのため、探偵に翔太さんの素行調査を依頼されたのだった。
さっそく探偵が調査を開始する。
やはり翔太さんは大学に通っていなかった。
ススキノにあるホストクラブにバイトで入り、今はレギュラーとして出勤していた。
指名も取れるようになり、ホストの仕事に夢中になっていた。
朝方にアパートに帰り、学校には行かず、夜になると店に出勤をする。
そのような生活状況が確認された。
以上を哲夫さんに報告させていただく。
哲夫さんは一言 「バカな息子だ・・・」とため息をつかれた。
翌日、哲夫さんは函館から札幌の翔太さんのアパートへ行き、寝ている翔太さんをたたき起こして言われたそうです。
「大学に行かないのであれば、すぐに大学を辞めなさい」
「大学を辞めないのであれば、ホストは辞めるんだ」と叱ったそうです。
翔太さんは、「店は辞めるよ、大学はきちんといくよ」と父 哲夫さんに約束した。
