十勝にも厳しい冬が終わり、春風が吹き始める4月。
帯広市在住の中村博さん(48歳)からご依頼をいただく。
博さんは公務員。
依頼内容は交際相手 山口真美さん(33歳)の安否確認であった。
博さんと真美さんは3ヵ月前にマッチングアプリで知り合い、交際をしている。
真美さんは、札幌に在住しており、介護の仕事をされている。
真美さんも仕事が忙しいため、なかなか会うことができず、一度だけ博さんが札幌へ行き、札幌駅で待ち合わせ、ランチをした。
博さんが真美さんと会ったのは、その一回だけ。
だが、電話やメールなどで毎日、連絡は取り合っていた。
真美さんは難病を患っており、仕事も休むことが多いそうだ。
そんな事情を真美さんから聞いた博さんは、真美さんが困っていると連絡が来るたび、お金を送金していた。
そのお金はすでに100万円を超えている。
そして10日ほど前、真美さんが持病が悪化し、入院しなければならない。
そのために300万円が必要と言われ、博さんは定期預金を解約して、すぐに送金をした。
だが、翌日から真美さんと連絡が取れない。
博さんは、真美さんの住所を知らない。
知っているのは、真美さんのLINE、携帯電話番号、仕事が介護職であること。
後は詳しいことは何も知らなかった。
さっそく探偵は調査を開始する。
探偵は2つの方向性を視野に入れていた。
1つは本当に病気が悪化して緊急入院、電話もできない状況になっている。
もう一つは、博さんが騙されているという状況。
調査の結果、博さんは騙されていた。
名前は山口真美ではなく、山田由美、
年齢も33歳ではなく、38歳、
仕事は介護職ではなく、主婦、既婚者であったのだった。
また難病を患っておらず、健康そうである。
以上を博さんに報告させていただく。
博さんは驚くと同時に真美さん(本当は由美さん)が元気なことに安堵していた。
だが、やはり詐欺をしていたのは事実。
博さんは探偵と協議をおこない、弁護士から貸与した金銭についての返済を要求することにした。
弁護士から通知書を送った1ヵ月後、真美さん(本当は由美さん)から貸したお金 合計400万円が返済された。
