雪解けが進む3月の札幌。
札幌市在住の常盤裕子さん(44才)から夫の調査を依頼された。
調査内容としては、「夫は家に帰ってこず、何をしているのか?」
夫の常盤健一さん(48歳)の仕事は医者である。
一年ほど前からほとんど家に帰ってこなくなったそうです。
特に大きなケンカをしたわけでもなく、なんとなく現在に至っている。
健一さんは仕事柄、朝早くから病院に行き、夜も遅くまで勤務している。
出張も多いため、自宅にいないことも多かった。
そして、だんだんと家に戻らない日が増え、現在は全く家に帰ってこない。
以前から生活費は夫が銀行に振り込んでくる。
裕子さんが健一さんに連絡をすると、
「今は出張で東京に来ている」
「札幌に戻ったら帰るね」と普通に答えるのです。
ある日、一人息子の翔太さんが言いました。
「お父さんはどこに住んでいるんだ?」・・・・。
そこで裕子さんも思ったそうです。
「夫は普段、何をしているのかしら・・・」と。
そこで裕子さんは当社へご依頼をされた。
まずは健一さんの職場からの行動調査を行った。
調査1日目・・・
健一さんは勤務先の病院から午後7時に出てきた。
職員駐車場に止めてある車に乗り込み、走行を開始する。
探偵がその車を尾行。
ある住宅街の一軒家の前に止り、その家に入っていく。
その後、深夜まで張り込み調査を行ったが、健一さんはその家から出てくることはなかった。
調査2日目・・・
早朝からその家の付近で調査を開始する。
午前7時15分
家から健一さんと女性が出てくる。
そして健一さんは車に乗り込み、女性は手を振って見送る。
午前7時35分
その家から小学生の女の子が出てくる。
どうやら小学校に通学するようだ。
午後8時10分
健一さんが昨日と同じようにこの家に来る。
探偵が調査を続けると驚く事実が判明した。
健一さんの毎日訪れる家は健一さんが1年前に建てた家
女性は健一さんが勤めている病院で働いていたシングルマザーの看護師 高部京子さん(35才)であった。
現在は看護師を辞め、専業主婦(?)。
小学生の女の子は京子さんの娘であった。
探偵は奥さんの裕子さんに報告をさせていただいた。
健一さんは京子さんと2年ほど前から交際を始め、不倫の関係を続けていた。
そして、健一さんは家を新築し、1年前より京子さんとその娘と暮らしていたのです。
その報告を聞いた裕子さんは唖然とされた。
まさか浮気をして、家を建て、その愛人家族と生活をしていたなんて・・・と。
裕子さんは事実を知った上で健一さんと話し合いを持った。
健一さんは悪びれもせず、ひょうひょうとした態度であったそうです。
紆余曲折があり、裕子さんは離婚を決断した。