羊ケ丘展望台が観光客でにぎわう7月。
札幌市在住の浜田聖子さん(33歳)から交際相手の山田大和さん(31歳)の素性調査を依頼される。
聖子さんと大和さんはマッチングアプリで知り合い、交際をして7か月。
聖子さんの仕事は看護師で結婚を考えていたが、看護師という不規則な仕事のため、なかなか出会いがなかった。
なにげに登録したマッチングアプリ。
ある日、大和さんからサイトを通じ、連絡が来る。
人柄もよさそうな感じだったので、聖子さんは大和さんと交際をスタートさせた。
大和さんのプロフィールには年齢は31歳で聖子さんより2つ年下であった。
そして、仕事は某食品メーカーの営業職と書いてあった。
聖子さんは看護師でシフト、大和さんは週末が休み。
互いに時間をつくりながら、デートを重ねていた。
ある日、聖子さんが仕事を終え、用事があり、友人宅を訪れた。
その帰りにいつもは行かないイオンで買い物をしていた。
一階から二階へ上がるためにエスカレーターに乗っていた聖子さん。
下りのエスカレーターに大和さんらしい男性と女性、そして小学生の女の子の3人とすれ違った。
大和さんらしき男性はマスクをしていたが、見間違うわけはない。
翌日は大和さんと食事の約束をしていた日。
食事をしながら、なにげなく聖子さんは大和さんに聞いた。
「昨日、西岡のイオンに行っていた?」
大和さんは「昨日は9時まで残業だったよ」と普通に答えていた。
その後も大和さんとの交際は続いていた。
大和さんは「いつか結婚したいね」と聖子さんに言うこともあったそうです。
ですが、聖子さんは、以前のイオンですれ違った件が心に残っていた。
悩み、迷った末に聖子さんは当社に依頼をされた。
「もし、私の勘違いだったら嬉しいんですが・・・」と探偵に小さな声で伝えてこられた。
さっそく探偵は調査を開始する。
結果、すべて嘘だった。
山田大和、本名は木下太一。
職業は無職、某食品会社の営業職など全くの嘘。
そして、探偵が調査をした期間において4人の女性が出てきた。
その一人の女性が聖子さんがイオンですれ違った女性でシングルマザー。
そして、彼は過去に結婚詐欺をしていた事実も確認された。
以上の報告を聖子さんに報告した。
やはり聖子さんは最初は困惑していたが、探偵との話が終わる頃には落ち着かれていた。
その場で大和さん(本名 木下太一)にLINEで「すべての嘘を知ったこと」
「二度と自分の前には現れないこと」などを告げて、彼とのLINEを削除した。