函館山に雪が舞う12月。
当探偵社へ森本剛さん(39歳)から妻 美樹さん(35歳)の浮気調査を依頼された。
剛さんは会社員で東京に単身赴任をしている。
森本さん夫婦には長女 若菜さん(6歳)がいる。
剛さんが調査を依頼するきっかけとなったのは、若菜さんの言葉だった。
「ママ、いつも男の人と電話で話しているよ」と。
当初、剛さんは若菜さんの勘違いだろうと思っていたが、若菜さんは何度も剛さんに言ってきた。
また、若菜さんは週末は函館にある美樹さんの実家に遊びに行く。
おじいちゃん、おばあちゃんも孫の若菜さんが遊びに来てくれると嬉しいようだ。
そのため週末、美樹さんはフリーになる。
剛さんは、「まさか」と思いながらも当社へ依頼をされた。
さっそく探偵が調査を開始する。
やはり美樹さんは浮気をしていた。
美樹さんはホームセンターでパートをしていたが、その職場の社員 兼田さん(26歳)との関係が確認された。
ある土曜日、美樹さんは若菜さんを実家にあずけ、スーパーに買い物に行く。
鍋の材料を買っていた。
午後7時、兼田さんが森本さんの自宅を訪れる。
なんと、宿泊をしたのだった。
その後も美樹さんはほぼ毎週、兼田さんを自宅に泊めていた。
先週、剛さんに東京から帰省してもらい、室内にWEBカメラを置いてもらった。
やはり自宅をホテルのように利用していたのだった。
探偵は以上を依頼人である剛さんに報告をさせていただく。
剛さんは美樹さんの浮気にも困惑していたが、自宅に入れていたことに愕然とされた。
その後、剛さんは美樹さんと協議をおこない、離婚をした。
家はすぐに売却の手続きに入った。