ふらのマルシェに春風が吹く5月。
富良野在住の佐藤千尋さん(33歳)から夫 拓也さん(35歳)の浮気調査を依頼される。
佐藤家は長男 錬くん(2歳)の3人家族。
結婚して2年。
拓也さんは富良野の基幹病院の勤務医、千尋さんも錬くんが生まれるまでは同じ病院で看護師として働いていたが、
今は退職している。
千尋さんの友人の多くは、まだ拓也さんと一緒に働いている。
その友人の一人から連絡をもらった。
「佐藤先生、看護師の佐々木さんと浮気をしているわよ」と。
そういえば、最近当直も多く、帰宅時間も極端に遅くなっていた。
千尋さんは、拓也さんが浮気をしているのなら、早期に対処したいと探偵に調査を依頼された。
さっそく探偵が調査を開始する。
土曜日、拓也さんは病院に出勤する。
だが午前11時00分には病院から出てきた。
その後、ふらのマルシェの駐車場に停車、すぐに女性が拓也さんのクルマの後部座席に乗り込む。
拓也さんのクルマは島の下のファッションホテルの駐車場に入っていく。
午後3時30分 拓也さんのクルマが同ホテルより出てきた。
ふらのマルシェの駐車場に戻り、女性が後部座席から降りる。
拓也さんのクルマはすぐにクルマを走らせる。
探偵は調査を続ける。
女性はやはり佐々木美穂さん(27歳) 拓也さんの勤務している病院の看護師。
翌週も拓也さんは美穂さんとホテルへ行っていた。
以上を依頼人である千尋さんに報告をさせていただく。
千尋さんもある程度は把握されていたので、驚きは少ないようだった。
翌日、千尋さんは拓也さんと話し合いを持った。
拓也さんは美穂さんとの関係を断ち、今後は浮気をしないと千尋さんに約束をされた。