桂沢湖にも初雪が降る11月。
三笠在住の斉藤容子さん(53歳)から夫 祐三さん(54歳)の調査を依頼された。
祐三さんは教員、現在は滝川市に単身赴任をしている。
容子さんも時間のあるときは頻繁に祐三さんの住んでいる滝川の官舎に足を運んだ。
先日、祐三さんの官舎へ掃除に行った際、浴室の排水溝に長い髪があった。
そして部屋に芳香剤が置いてあった。
祐三さんは芳香剤などを置くような性格ではない。
容子さんは、祐三さんの教員という立場もあり、もし浮気などをしているのなら早期に対応したいと探偵に調査を依頼された。
さっそく探偵が調査を開始する。
官舎の付近で張り込みを続ける。
祐三さんは教頭職のため学校で一番遅く帰る立場、そのため帰宅はいつも午後9時を過ぎる。
調査開始4日目の金曜日、祐三さんは午後9時に官舎に帰宅する。
午後10時、祐三さんの官舎に女性が入っていくのを確認する。
午前1時、女性が祐三さんの官舎から出てきた。
深夜ということもあり、距離を開けて探偵が追ったのだが、見失ってしまった。
その後も探偵は調査を続ける。
祐三さんは自分の勤めている学校に通う生徒の母親 吉田恵子さん(42歳)と不倫関係にあった。
そして恵子さんの家は官舎のすぐ裏の家だったのだ。
恵子さんも既婚者、そして恵子さんの夫は公務員で単身赴任をしている。
以上を依頼人である容子さんに報告をさせていただく。
容子さんもまさか生徒の母親との不倫とは想定をしておらず、愕然とされた。
翌日、容子さんは滝川の官舎に赴き、祐三さんと話をする。
祐三さんは、容子さんに深く謝罪をした。
だが、容子さんは祐三さんに「この問題の被害者は私だけではありません」と
恵子さんと恵子さんの夫との話し合いをすることを告げた。
3日後、容子さん、祐三さん、恵子さん、恵子さんの夫との4人で話し合いを持つ。
話し合いは混迷を極めたが、祐三さんが教員を辞めることで決着をした。
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