下記調査事例は複数の調査をもとに創作したフィクションです。
サロマ湖にも春風が訪れる4月。
北見市在住の川口由美子さん(33歳)から夫 直也さん(36歳)の浮気調査を依頼される。
川口家は長男 俊太郎君(6歳)、二男 元哉君(4歳)の4人家族。
直也さんの職業は運送会社勤務。
由美子さんは地方公務員。
結婚して7年、直也さんはとても子煩悩で由美子さんにもとても優しい。
だが、1年前よりまるで性格が変わったように横暴になり、子供たちにも関心を示さなくなった。
帰宅時間も遅くなり、休日もほとんど家にいない。
2人の子供たちは「今日もパパいないね」と寂しそうであった。
ある日、由美子さんは車のダッシュボードの中に小さく折った手紙が出てきた。
「ナオちゃんはナオちゃんの家族は大切に大切にしてくださいね、私とアッタンは寂しいけど、大丈夫だよ・・・・アッタンママより」
この手紙を見て、由美子さんは直也さんの浮気を確信した。
だが、シングルマザーの女性であることは推測できるが、それ以上のことは分からない。
そして由美子さんは意を決して、当社へ依頼をされたのです。
さっそく探偵は調査を開始する。
直也さんの勤務先付近に待機し、退勤後の行動を確認する。
午後6時30分 勤務先駐車場から直也さんが車に乗って出てくる。
探偵が直也さんの車を追尾する。
10分ほど走行し、ある公園前の道路に車を止めて、団地に入っていく。
午後9時30分 団地より直也さんが出てきて、公園前に駐車していた車に乗り、自宅へ帰る。
翌日も同じ行動であった。
どうやら直也さんの浮気相手の女性が住んでいる場所である。
調査を続けた。
日曜日、直也さんは休みである。
直也さんは由美子さんに「パチンコに行く」と言って出ていく。
家から車に乗って出てきた直也さんを探偵が追う。
やはり、いつもの団地に行く。
団地前に車が止まると女性と女の子が出てきて、直也さんの車に乗り込む。
その後、車は網走市に入る。
駒場のとんかつやに入り、3人でとんかつを食べていた。
その様子はまるで本物の親子のようであった。
そして、とんかつを食べた後、スーパーで食料品などの買い物をして女性の団地に戻った。
おそらく、北見市内だと他人の目もあり、網走市で食事、買い物をしたのだろうと推測された。
探偵が調査を続けた結果、関係の全容が見えてきた。
その女性は中西悦子さん(31歳) 女の子は悦子さんの長女(6歳)、
やはり悦子さんはシングルマザーで建設会社の事務員をしている。
そして、一年前までは直也さんの勤めている運送会社で働いていたのです。
おそらくその時にこのような親密な関係になったのだろう。
調査を終了し、由美子さんに報告をさせていただく。
由美子さんは浮気をしていたこともショックだったが、我が子に寂しい思いをさせて、浮気相手の女性の子供を連れて食事に行く夫が許せなかった。
由美子さんは直也さんと何度も話し合いを持った。
直也さんは反省し、悦子さんと別れることを約束したが、由美子さんの心は許せない気持ちが強く、別居の決断をされた。