千歳市在住の佐々木 真由美さん(29歳)からご相談を頂いたのは、
千歳に木枯らしが吹き出した10月。
ご相談の内容は、彼氏 近藤 武士さん(33歳)の不審行動についてであった。
武士さんは札幌市のある総合病院の精神科の勤務医をされている。
2年前に知人の誘いで出た合コンで知り合った。
真由美さんは千歳市で事務員として働かれている。
交際も2年になり、真由美さんも来年で30歳になる。
当然、真由美さんも結婚について考えだした。
何度か武士さんと結婚についての話をしたが、はっきりとした回答はない。
真由美さんも今後、結婚相手として自分に可能性が無いのであれば、
別れることも考えていたそうだ。
武士さんとの交際は2年間、ほぼ同じパターンで月曜日と木曜日に真由美さんのアパートに遊びに来て泊まり、
朝はそのまま勤務先に出勤する。
月曜日と木曜日以外には絶対に来ない。
また、他の曜日は基本的に携帯電話もつながらない。
武士さんいわく「他の曜日は遅くまで勤務しており電話には出られない」とのこと。
真由美さんの休みの土曜日、日曜日などゆっくりデートをしたいと誘うと
日曜日は学会に出なければいけないと、一度も会ったことはない。
最初はそんなものかと思っていたのだが、友達の交際の話を聞くとやっぱりおかしい。
何ヶ月も悩んでいたのだが、当社を友人に紹介されご相談を頂いたのである。
探偵も真由美さんの話を聞き、やはり違和感がある。
真由美さんも「はっきりさせたい」と探偵に依頼をされた。
早速、調査開始。
火曜日、武士さんの勤務先の病院から調査を始める。
午後6時45分、武士さんが病院通用口から出てくる。
駐車場に止めているポルシェターボに乗り、走りだす。
探偵は尾行を開始する。
武士さんのポルシェターボは猛スピードで走っている。
探偵はワゴンRターボで必死に追尾する。
同じターボ車でも相手はポルシェターボで、こちらは軽自動車。
探偵はパワーの差は腕でカバーと言いながら必死で追いかけた。
武士さんが着いたのは札幌の中心部にあるマンション駐車場。
自分の駐車スペースがあるようで、手馴れた感じでその駐車場に車を止める。
その後、そのマンションから女性と共に武士さんが出てくる。
再びポルシェターボに乗り、あるパスタ店に入る。
探偵も同店に入り、調査開始前に食事を済ましていたが、パスタを注文する。
運よく武士さんとその女性の隣の席に案内されたので、二人の会話を聞くことが出来たのと、
特殊マイクを使ったICレコーダーで会話を録音する。
やはり二人は恋人同士の関係であった。
その後、そのパスタ店を出て女性のマンションに宿泊し、勤務先に向かった。
翌日も同じく武士さんの勤務先の病院から調査開始する。
探偵は武士さんのポルシェターボのスピードに備え、知人より国産車最速のランサーターボを借り、
調査に備える。
午後6時50分、武士さんが病院通用口より出てきて、ポルシェターボに乗り走行を開始する。
探偵が追尾をするが、昨日よりは楽に行うことが出来た。
武士さんは江別市のあるマンション駐車場に駐車し、そのマンションに入る。
翌日の朝、マンションから勤務先に向かう。
探偵はその後も調査を継続する。
結果は真由美さんを含めた3人の女性と交際をしており、月木、火金、水土の各曜日で分けて交際をしており、
日曜日は自宅からほとんど出てこない。
たぶん1週間の疲れを取っているのだろう。
3日後、真由美さんは武士さんに別れを告げた。