旭川にも大雪が降る1月
当探偵事務所へ坂上咲さん(35歳)から夫 敦さん(36歳)の調査を依頼される。
敦さんは自営業で広告業を営んでいる。
坂上さん夫婦は長男 俊介君(3歳)との3人家族。
2年前、敦さんは取引先の社長に誘われ、青年商工会に入会する。
旭川市の振興を目的に青年たちが集まる異業種の会。
敦さんはいろいろな情報交換ができればと思い、入会をする。
活動としては月に2度ほどの集まりや個別の食事会など。
だが、1年ほど経過すると敦さんは週末はほとんど青年商工会の集まりだといって外出する。
帰宅も深夜、ときには朝方になることもある。
咲さんはあまりに頻繁に出掛ける敦さんに「コロナが心配だから、少し外出は控えてください」というと
敦さんは「コロナで大変だからこそ、会合なんだよ」と怒ってくる。
あるとき、敦さんのスマホの画面にLINEの受信が浮かび上がってきた。
一瞬だったが、「今日は楽しみ 💗」と書いてあるのが見えた。
咲さんはそれを見て、敦さんの浮気を確信し、当社へ依頼をされた。
さっそく探偵が調査を開始する。
敦さんはやはり浮気をしていた。
相手は永田絵里さん(31歳)、サンロクで飲食店を2件経営している。
そして、旭川青年商工会の会員であった。
二人は週末などはお酒を持ち込み、台場や永山のホテルへ行っていた。
絵里さんもコロナのため、飲食店の営業自粛で時間に余裕があったのだろう。
また、探偵が調べたところ、コロナがまん延してから青年商工会の会合などはほとんどおこなっていなかった。
以上を咲さんに報告させていただく。
咲さんは俊介君を連れ、実家に戻り、今後の話し合いを敦さんと進めている。