札幌市で不動産会社を経営する細田久さん(63歳)から、情報漏洩に関する調査を依頼される。
細田さんは会社を20年前に起業された。
業績も順調に伸び、現在は社員20人をかかえる。
探偵へ調査を依頼された経緯は、細田さんの会社が営業をかけている案件が、
ことごとくライバル会社にながれてしまうのです。
それも、こちら側の手の内が分かっているかのような展開になっているのです。
細田さんは、もしかしたらこちらの情報が洩れているのではないかと推測する。
そして当社へ調査を依頼された。
まずは社屋の盗聴調査をおこなうが、盗聴に関してはなにもない。
また、社内で利用しているパソコンならびに通信関係のセキュリティも確認するが、異常はない。
その後、営業社員の動向調査をおこなってみた。
営業社員は5人。
探偵は個別に調査をおこなう。
やはり、そこに原因があった。
入社して1年目の赤城大成さん(26歳)。
赤城さんが、何度もライバル会社の営業部長 斎藤隆さんと会食するなどの接触状況を確認する。
探偵が更に調査を進める。
金曜日の退勤後、赤城さんがススキノにある高級焼肉店に入る。
探偵も同店に内偵に入る。
この焼肉店はすべて個室になっているが、探偵は赤城さんの隣の個室に入ることができた。
やはり、ライバル会社の斎藤さんと合流していた。
探偵がコンクリートマイクなどの準備をして、会話を録音する。
やはり、赤城さんが会社の情報をながしていた。
また、見返りに金銭の授受も確認された。
以上を依頼人である細田さんに報告をさせていただく。
翌日、細田さんは赤城さんが出社すると、社長室で話をする。
赤城さんは素直に事実関係を認め、退職をすることになった。