「流氷観光砕氷船おーろら」が観光客でにぎわう2月。
網走市在住の山田真由美さん(43歳)から夫 優太郎さん(43歳)の浮気調査を依頼される。
優太郎さんは網走市の水産加工会社を父親から引き継ぎ、経営をしている。
真由美さんも経理として雄太郎さんの会社で働いている。
真由美さんが依頼をするきっかけとなったのが、雄太郎さんのスーツのポケットから
北見市にあるファッションホテルの入室レシートが出てきたことであった。
優太郎さんは営業職も兼務しているため、ほぼ外回りをしている。
真由美さんは雄太郎さんが浮気をしているのであれば、早期に対応したいと探偵に依頼をされた。
探偵は雄太郎さんの外回りの行動を調査する。
調査開始4日目、雄太郎さんがクルマで北見市へ向かった。
北見市端野町にある大型スーパーの駐車場に入場する。
まもなく雄太郎さんのクルマの横に一台の軽自動車が停まる。
運転席より女性が降り、雄太郎さんのクルマの助手席に乗車する。
その後、雄太郎さんのクルマは端野町にあるコテージ型のファッションホテルに入っていく。
3時間後、雄太郎さんのクルマが同ホテルより出てきて、先ほどの大型スーパーの駐車場に戻る。
助手席から女性が降り、自分のクルマへ乗り込む。
優太郎さんのクルマ、女性のクルマがそれぞれ同スーパーの駐車場から走行を開始する。
その後、雄太郎さんは会社へと戻った。
探偵はその後も調査を続ける。
雄太郎さんが札幌に出張に行った際もその女性が同行していた。
探偵は女性の身元調査をおこなう。
女性は山口由紀奈さん(43歳)、雄太郎さんの高校時代の同級生、そして真由美さんとも同級生だった。
優太郎さんと真由美さんは同じ高校の同級生、学生時代から交際をして結婚をしている。
山口さんも同じく同級生だったのだ。
山口さんは札幌で看護師として働き、そして結婚をしていたのだが、離婚後に北見市に戻ってきていた。
現在は北見市の病院で看護師として働いている。
そしてSNSを通じて山口さんと雄太郎さんは再会をして、不倫関係に至ったようだ。
以上を依頼人である真由美さんに報告をさせていただく。
真由美さんは雄太郎さんの浮気相手がまさか自分の同級生だったことに驚き、戸惑っておられた。
探偵の報告を受けた夜、真由美さんは雄太郎さんと話し合いを持った。
優太郎さんもすべてを認め、山口さんとの関係を止めることを真由美さんに約束した。