旭が丘公園にも秋の気配が訪れる10月。
芦別在住の伊藤玲子さん(29歳)から夫 忍さん(27歳)の浮気調査を依頼される。
二人は結婚して2年、子供はいない。
玲子さんは芦別市内のスーパーで働き、忍さんは赤平市にある病院の放射線技師として働いている。
3か月前から忍さんの行動に変化が出てきた。
帰宅時間が遅くなり、休みの日も資料の整理をすると言って外出する。
そして1ヵ月前、忍さんが玲子さんに離婚を迫ってきた。
忍さんは「僕はやっぱり結婚に向いていなかった」、「自由に生きていきたい」など離婚の理由を言ってくる。
玲子さんは、その言葉を聞いたとき、確信をした。
「夫は浮気をしている」・・・と。
玲子さんは探偵に忍さんの調査を依頼した。
さっそく探偵が調査を開始する。
忍さんの勤務している病院にて調査を開始する。
午後6時10分 忍さんが病院の通用口から出てくる。
クルマに乗り、芦別方面へ走行をする。
芦別市内に入り、自宅に帰るものと思ったが、自宅を通り越し市役所近くのマンション駐車場に忍さんのクルマが入っていく。
忍さんが同マンションに入っていく。
午後9時15分 忍さんが同マンションを出てきて、自宅へ帰る。
その後も探偵は調査を続ける。
忍さんは、ほぼ毎日、帰宅する前にそのマンションに寄る。
土曜日、職場に資料整理をすると忍さんは外出したが、病院ではなくそのマンションに行く。
忍さんは、不倫をしていた。
マンションの住人は忍さんの高校時代の同級生だった山田優子さん(27歳)。
友人の結婚式のとき、久しぶりに再会をして、関係が深まっていったようだ。
以上を依頼人である玲子さんに報告をさせていただく。
玲子さんも芦別という狭い町のため、優子さんとは面識があった。
後日、玲子さんは忍さんと話し合いを持った。
忍さんも事実関係を認め、謝罪をしたが、やはり離婚の意志は変わらないと言ってきた。
玲子さんは、忍さんと優子さんに慰謝料の請求をして離婚を決断した。