納沙布岬に春風がそよぐ3月。
根室市在住の高橋香さん(31歳)から、交際相手の林建太さん(34歳)の調査を依頼される。
香さんは団体職員として働いている、
香さんは建太さんと1年ほど前にマッチングアプリで知り合い、交際を続けている。
建太さんは札幌に住んでいる会社員、香さんが根室から札幌へ来て建太さんとデートを重ねていた。
建太さんは「来年には結婚しよう」とプロポーズもしてくれていた。
一ヵ月ほど前、建太さんからLINEが届いた。
「アナタは誰なんですか? 優作とどういう関係なんですか?」との内容だった。
香さんは怖くなってその日は返信をしなかった。
翌日、建太さんから電話がかかってくる。
「昨日はごめんね、家に遊びにきた友人がイタズラ好きでLINEを送ったんだ」・・・・と建太さんは言ってきた。
だが、香さんは気になってしかたがなかった。
交際してからも、いろいろと不自然なことが多かった。
2日間くらいLINEが既読にならなかったり、電話をかけても、ガチャ切りをされたりということがあった。
そのつど、建太さんが事情を説明してくれてはいたが、違和感があったそうです。
香さんは悩んだ末に当社へ依頼をされた。
さっそく探偵が調査を開始する。
結果は驚くものだった。
建太さんは札幌に住んでおらず、隣町の小樽市在住。
仕事は会社員ではなく、美容師。
名前も林建太ではなく、「森優作」
年齢も34歳ではなく39歳。
そして建太さん(優作)はそもそも既婚者であった。
探偵は以上を依頼人である香さんに報告をさせていただく。
香さんもある程度は想像していたが、建太さん(優作)の全てが嘘だったことに驚きを隠せなかった。
香さんは建太さん(優作)に100万円を貸しており、そのお金を返済してもらい、別れることとなった。