金森赤レンガ倉庫の人波も少なくなった10月。
函館市で不動産会社を経営している山田伸二さん(55歳)からご依頼をお受けする。
依頼内容は従業員 A氏(38歳)の不正業務についての調査であった。
A氏は山田さんの会社に勤務して10年になる。
最近、山田さんの耳にA氏のある噂が入ってきていた。
不用意に問いただすこともできず、当社への依頼となった。
月曜日 探偵がA氏の就業時間中の調査を開始する。
見込み客のところを3軒ほどまわり、帰社をする。
火曜日 お客を迎えに行き、購入予定の土地の下見に行く。
その後、お客を自宅へ送った際にお客の家に入り、商談をしていると思われる。
水曜日 法務局へ行き、土地の登記をしていた。
だが、会社へは業務報告などはいっこうにされない。
探偵は引き続き、Aさんの調査を継続する。
Aさんは自分の業績を同業他社へまわし、リベートを受け取っていた。
また、Aさんは独立し、起業する準備を進めていたのだった。
探偵は調査を終え、依頼人である山田さんにすべてを報告させていただく。
山田さんもおおよそは想定していたが、信頼していたAさんの裏切りに動揺されていた。
後日、弁護士と協議をして、Aさんを懲戒免職とされた。
