幸福駅にも粉雪がまう12月。
帯広市在住の田中真美さん(33歳)から調査をお受けする。
調査の内容は、札幌へ単身赴任をしている夫 恵一さん(35歳)の浮気調査であった。
田中さん家族は長男(6歳)、長女(4歳)の4人家族。
恵一さんは十勝にある菓子会社の営業職員。
2年前より札幌支店に転勤になった。
雪のない季節は毎週金曜日の夜に札幌を出て、帯広へ帰ってきた。
そして日曜日の夕方に札幌へと戻る。
冬の間は2週間に一度は同じように帯広に帰ってきていた。
だが、今年は仕事が忙しいと月に一度しか帰ってこなくなった。
1週間前、真美さんは帯広から札幌の恵一さんの部屋へ掃除に行ったとき、風呂の排水口に女性の髪の毛を見つけていた。
その他にも真美さんは恵一さんに不審な点を感じていた。
夜はLINEの既読がつかない、電話も留守電になる。
電話は日中にかかってくる・・・など。
そのようなこともあり、真美さんは当社へ恵一さんの浮気を前提に調査を依頼された。
さっそく探偵が調査を開始する。
調査初日、18:00 恵一さんが会社を出てきて、自分の車に乗り込み、走行を開始する。
会社を出てまもなくのコンビニの駐車場に入る。
素早く女性が恵一さんの車の後部座席に乗り込む。
そのまま車は恵一さんのマンションに向かう。
駐車場に到着すると恵一さんと女性はマンションへと入っていく。
探偵は恵一さんのマンション付近にて張り込み調査を続ける。
翌日 午前7;30分 マンションから恵一さんと女性が出てきて、車に乗り込み、走行を開始する。
昨日、女性を乗せたコンビニの駐車場で恵一さんの車の後部座席から女性が降りる。
恵一さんの車はそのまま会社の駐車場に向かう。
女性は徒歩で恵一さんの会社へと入っていった。
引き続き、探偵が調査を続ける。
女性は吉田由香さん(28歳)、恵一さんと同じ会社に勤務している。
おそらく半年ほど前から親密な関係になったようだ。
吉田さんは実家暮らしだが、週に3日ほど恵一さんのマンションに泊っているようだった。
探偵は真美さんに調査経過をお伝えする。
真美さんは想定はしていたが、恵一さんの裏切りの事実に戸惑っていた。
だが、真美さんは当面、沈黙をするといわれた。
12月23日(金曜日)から25日(日曜日)、クリスマスなので恵一さんは帯広へと戻ってくる。
子供たちも父 恵一さんとクリスマス会をすることを楽しみにしていた。
そのため、それが終わってから、恵一さんと今回の問題を話し合うことにした。
22日、恵一さんから真美さんに連絡が来た。
大手のお客様の商品に異物混入があり、その対処でクリスマスは帯広に帰れないと言ってきた。
翌日23日 探偵は恵一さんをマークする。
当日、吉田さんは恵一さんのマンションに宿泊をする。
翌日24日、9:00 恵一さんと吉田さんは恵一さんの車に乗り込み、走行を開始する。
車は高速道に乗り、函館方面へ向かう。
午後2時、車は函館市内に到着する。
函館駅の横にあるハイクラスのビジネスホテルへチェックイン。
その後、恵一と吉田さんは函館山へロープウェイで上った。
夕方、ホテルへ戻る。
二人は15階 305号室に入室を確認する。
同部屋はツインベットの広めの部屋。
午後6時、二人はホテルから出てきて、ベイエリアで行われているクリスマスファンタジー会場に向かった。
ツリーの前で二人でスマホを使い、自撮りをしていた。
翌日25日 10:00 恵一さんと吉田さんはホテルをチェックアウトをする。
二人は松前町、江差町などを観光し、夕方札幌へと戻っていった。
以上を依頼人である真美さんに報告させていただく。
真美さんは震えながら、そして涙を流しながら、探偵の報告を聞いておられた。
後日、真美さんは離婚へ向けて恵一さんと話を進めた。