クリスマスが終わり、街は年末であわただしくなる12月26日。
小樽市在住の林真知子さん(38歳)からご依頼をいただく。
依頼の内容は夫 雄一郎さん(43歳)の年末年始の行動調査であった。
真知子さんの話では雄一郎さんの行動が10月頃から不審になったそうです。
帰宅時間が遅くなり、飲み会といっては朝帰りも多くなった。
真知子さんは「もしや浮気・・・」と一瞬思ったが、「夫にかぎって」と日々を過ごしていた。
だが先日、雄一郎さんから「正月は職場の緊急対応当番になったから、君は子供たちを連れ、ゆっくりと実家に帰っていいよ」と告げてきた。
雄一郎さんは保険会社に勤務している。
年末年始に緊急対応当番など、これまで一度もなかった。
また、自宅のパソコンで雄一郎さんが「正月温泉宿泊プラン」という検索履歴が出てきた。
それを見て、真知子さんは雄一郎さんの浮気を確信された。
そして急ぎ、当社を訪問され、依頼されたのだった。
真知子さんは12月29日、函館の実家に子供を連れて帰省する。
探偵は当日より調査を開始する。
雄一郎さんは車で真知子さんと子供たちをJR小樽駅まで送る。
その後、探偵は雄一郎の車を追尾する。
雄一郎さんは自宅とは反対方向へと車を走らせる。
その後、コインパーキングに車を止め、向かいにある4階建てのマンションへと入っていく。
探偵はそのマンション付近で待機調査を続ける。
17:30分 同マンションから雄一郎さんと女性が出てきて、雄一郎さんの車で出かける。
探偵は車を追う。
車はスーパーの駐車場に入場、雄一郎さんと女性は店内に入っていく。
30分後、カートいっぱいの荷物を持って、車へと戻ってくる。
二人は買い物品を車に積み込み、走行を開始する。
再び、マンションへと戻っていく。
雄一郎さんは29日、30日とマンションに泊まり込む。
12月31日 11:00 マンションより雄一郎さんと女性が出てくる。
コインパーキングに駐車している雄一郎さんの車に乗り込み、走行を開始する。
車は阿寒湖の高級温泉ホテルに到着する。
二人はチェックインをおこない、客室へと入っていく。
雄一郎さんと女性は31日、1日とホテルに連泊する。
お正月を二人で過ごしていた。
1月2日 10:00 ホテルをチェックアウトし、雄一郎さんと女性は札幌のマンションへと戻っていく。
雄一郎さんはその後もマンションに泊まり、真知子さんが戻ってくる5日まで女性と過ごしていた。
探偵は引き続き、調査を続ける。
女性は雄一郎さんと同じ会社で働いている佐々木弘子さん(33歳)。
3か月ほど前から雄一郎さんと佐々木さんは不倫関係にあったようだ。
以上を依頼人である真知子さんに報告させていただく。
真知子さんは深いため息をつきながら、探偵の報告を聞かれていた。
一週間後、真知子さんと雄一郎さん、佐々木さんの3人で話し合いをする。
雄一郎さんと佐々木さんは真知子さんに謝罪し、関係を断つことを約束する。