モエレ沼公園にも初夏の日差しが心地よい6月。
札幌市在住の吉田奈津子さん(33歳)から、夫 翔太さん(32歳)の調査を依頼された。
奈津子さんは翔太さんと3年前に街コンで知り合い、交際1年を経て結婚された。
翔太さんは警察官、奈津子さんは看護師として働いている。
奈津子さんも日勤、夜勤のシフトで働いており、翔太さんも地域課 交番勤務のため24時間勤務。
そのため、互いのシフトによっては、すれ違いの生活になる。
ある日、奈津子さんが夜勤の日、翔太さんは休日。
奈津子さんは、翔太さんに見送られ出勤をする。
翌日、奈津子さんが夜勤を終え、帰宅する。
翔太さんは出勤のため、不在。
だが、奈津子さんはとても不審に思ったことが2つあった。
寝室のベットの掛布団は、崩れていたが、シーツは張ったままだった。
つまりベットで寝ていないのだった。
また、浴室の床も濡れているが、タオルもは乾いたままだった。
奈津子さんは、瞬時に思った・・・・在宅偽装だと。
翔太さんは、数ヵ月前から勤務明けも仕事があるからと帰宅しないことも多かった。
また、非番のときも呼び出しが出たと外出をしていた。
奈津子さんは「警察官は大変な仕事だな」と疑わなかったが、
警察官の友人と何気に話す機会があり、その話をすると、友人は「そんなに非番に呼ばれるかな」と不思議そうだった。
そんなこともあり、奈津子さんは「まさか浮気」と頭をよぎってはいた。
そして、この日の偽装在宅で分かったのだ・・・夫は浮気をしていると。
奈津子さんは迷い、悩んだ末に当社へ依頼をされた。
さっそく探偵が調査を開始する。
翔太さんは、やはり浮気をしていた。
街コンで奈津子さんと知り合ったとき、もう一人の女性とも知り合っていた。
女性は小林裕子さん(29歳)。
探偵が調査を進めていくと、驚く事実が判明したのだった。
翔太さんは、小林さんに結婚したことを言っておらず、独身ということで不倫をしていたのだった。
以上を依頼人である奈津子さんに報告をさせていただく。
奈津子さんは想像を超えた状況に混乱されていた。
そして、翔太さんに問いただしたが、翔太さんは逆ギレをする。
「探偵になんか依頼して、俺の立場が分かっているのか、俺は警察官なんだぞ」と。
その態度を見て、奈津子さんの迷いは消え、翔太さんとの離婚を決断されたのだった。