常盤公園にも初夏の風が吹く6月。
旭川市在住の田中隆さん(60歳)から、息子 真也さん(28歳)の失踪人(家出人)調査を依頼される。
真也さんは大学卒業後、東京の大手証券会社に入社し、営業職として働かれていた。
だが、昨年11月に退職をして、旭川の実家に戻ってこられた。
会社の上司からのパワハラに耐えきれなくなり、退職に至ったようだった。
隆さんは真也さんに「少しゆっくりして、焦らずに仕事を探しなさい」と言っていた。
真也さんは公務員試験に向けて勉強をしたり、ハローワークに通い、就職についても考えていたようだった。
そんな真也さんだったのだが、1週間に失踪をしたのだった。
「お父さん、お母さん、本当にありがとう」「探さないでください」と書置きを残して家を出てしまった。
スマホも机の上に置いてあった。
隆さんも、母親 景子さんも懸命に探したそうです。
だが、まったく手掛かりがつかめない。
一週間が過ぎ、当社へ依頼となったのだった。
さっそく探偵が調査を開始する。
真也さんは車に乗って失踪しているため、まずは真也さんの車を探すことにする。
A班、B班に分かれて調査をおこなう。
A班は旭川市内を中心に調査をおこなう。
深夜の公園、24時間スーパーの駐車場、道の駅 等などを確認する。
B班は滝川、岩見沢、名寄、士別 など旭川近郊の市町村をまわる。
調査開始8日目。
B班が三笠市の道の駅で真也さんの車を発見する。
時間は深夜1時。
探偵が静かに真也さんの車に近づき、車内をのぞき込む。
シートを倒して寝ている真也さんを確認する。
隆さんに連絡をする。
隆さんがすぐに三笠に向かってくれることになった。
2時間後、隆さんと景子さんが道の駅に到着する。
探偵車両3台が真也さんの車を取り囲む。
その後、隆さんと景子さんが静かに真也さんの車に近づき、寝ている真也さんに声をかける。
真也さんも安堵した顔をして車から降りてこられた。
無事に調査を終えることができた。
後日、隆さんから連絡をいただく。
真也さんは「頑張らなければならない、でも気力がわかない」と焦り、戸惑いながらも家出をしてしまったとのこと。
隆さんは「真也にはゆっくりと過ごさせます、彼の人生の夏休みですね」と探偵に言われた。
