日の出公園にも初夏の風が吹く5月。
砂川市にあるA社を経営する佐々木英二さんから、社屋の盗聴調査・盗撮調査を依頼される。
A社は建設業で公共事業を主に業務をおこなっている。
去年から入札で競合他社に負けることが多くなる。
また業務車両の入れ替え予定など取締役しか知らない内容を他業者が知っていたりもする。
当然、どのような形であれ、社内情報が洩れている可能性がある。
佐々木さんは一番の可能性は社員に内通者がいることではあるが、社員を疑いたくないと、
まずは社屋に盗聴器・盗撮器は設置されていないか?を調査することにされた。
さっそく探偵が調査を開始する。
作業日は会社が休みの日曜日。
佐々木さんに立ち合いをしていただき、社屋をくまなく探索する。
結果、2台の盗聴器が発見された。
1台は給湯室、もう1台は社長室に設置されていた。
どちらもトリプルタップ型盗聴器(三又ソケット型)であった。
佐々木氏は月曜日の朝礼で盗聴器が設置されていたことを発表した。
そして、社屋内に防犯カメラを設置することを決定された。