千歳市在住の小林 清美さん(55歳)からお電話を頂いたのは、千歳に春風が吹く4月。
ご相談の内容は1週間前から家出をした夫 正志さん(55歳)について、
一週間前の日曜日に、タバコを買ってくると出かけたまま帰ってこない。
正志さんは過去に何度かパチンコなどが原因で借金をしてしまい、
そのたびに正志さんの父が借金の立替をしていた。
今回も数百万の借金をしてしまったが、正志さんの父から「もう助けるお金はない」
と断られた。
当然、妻の清美さんと口論になり、離婚の話になっていたようだ。
失踪当日、清美さんに「本当にすまなかった」とメールが来ていた。
当初はギャンブルを止められず、繰り返し借金をする正志さんを許せずにいたそうだ。
だが、怒りが心配に変わり、当社にご相談を頂いたのである。
また、万が一の事も想定し調査依頼となった。
早速、探偵は正志さんの友人、知人、勤務先などに聞き込みを開始する。
また千歳は勿論のこと、札幌、苫小牧、室蘭、岩見沢、江別など近隣のパチンコ店の確認。
深夜は、近隣の道の駅や24時間スーパー、インターネットなどのパトロールを続ける。
調査を開始して5日後、パチンコ店の駐車場で正志さんの車を発見。
店内を確認するとパチンコをしている正志さんを発見する。
探偵はすぐに依頼人である清美さんに連絡をし、パチンコ店に来ていただく。
現場に清美さんと長女が到着し、正志さんに声をかける準備をしている時、
正志さんがパチンコ店から出てきて、自分の車に乗り込んでしまった。
そこで車の前に清美さんと長女が出て行くと、正志さんは急ハンドルをきって逃げてしまった。
その後、探偵が正志さんの車を追う。
次に正志さんが向かったのは、そのパチンコ店から20キロ離れた埠頭。
今度は探偵の車3台で正志さんの車を包囲する作戦を立てる。
なるべく逃げられる可能性を低くするため深夜の3時まで待機する。
作戦決行の3時。
一斉に探偵の車が正志さんの車に近づき包囲する。
すぐに清美さんと長女に説得をしてもらう。
1時間後、正志さんが説得に応じて車から出てきた。
正志さんは無事に自宅に戻り、清美さんを含め家族との話し合いをしたようだ。
清美さんも離婚を思いとどまり、借金については弁護士を介入させ自己破産をし、
二度とギャンブルはしないと誓った。