札幌にも木枯らしが吹き始める10月。
当探偵社へ佐藤伸二さん(46歳)から妻 和江さん(41歳)の行動調査を依頼される。
伸二さんの家庭は長女 綾香さん(15歳)との3人家族
和江さんは半年前ほど前から不審な行動が目立っていた。
コロナ過の中、飲食店がほとんどしまっているのに友人との飲み会といっては外出をして深夜に帰宅する。
そして、専業主婦である和江さんだが、綾香さんの話では、日中はほとんど外出をしているようであった。
和江さんは家で伸二さんと一緒にいるときはいつも不機嫌で、一方的に口論を仕掛けてきていた。
その後、伸二さんがコロナの影響で在宅ワークとなった。
伸二さんが在宅ワークになってから、和江さんは更に不機嫌になり、
ことあるごとに伸二さんに口論を仕掛けてきた。
そして由美さんは「アナタが在宅なら私は外出するわ」と言い、毎日外出するようになった。
そして、伸二さんが在宅ワークで家にいるとき、印鑑を探していたとき和江さんの名前の薬袋が出てきた。
中にはピルが入っていたのだ。
伸二さんは、妻 和江さんが浮気をしているだろうと思っていた。
だが、現実を直視することができず、あえて考えないようにしていた。
そして、伸二さんは悩んだ。
探偵に調査を依頼するべきか? それともこのまま放置すべきか?
だが、長女 綾香さんの「この頃のママは変だよ」との言葉で覚悟をされ、調査を依頼された。
探偵がさっそく調査を開始する。
和江さんは午前中には車に乗って外出する。
その車両を探偵が尾行。
由美さんの車が大型商業施設の駐車場に入場する。
10分後、由美さんの隣に停車する。
由美さんがすぐにその車の助手席に乗り込む。
探偵はその車両をさらに尾行。
ほどなくその車はホテル駐車場に入場する。
5時間後、その車がホテルより出てきて、待ち合わせた大型商業施設に戻り、由美さんが車を降り、
自分の車に乗り込む。
由美さんを降ろした車はすぐに駐車場から出ていく。
その後、和江さんは自宅へ戻った。
探偵は調査を続けた。
和江さんは男性とほぼ毎日、ホテルに行っていた。
お昼にその男性と待ち合わせ、男性の車でホテルに行く。
数時間ホテルに滞在し、男性と別れた後、急いで食材を買い、いかにも買い物に行っていた素振りで帰宅する。
探偵はその男性の身元を調査する。
男性は小野健司氏(45歳)で既婚者であった。
小野氏は飲食店を経営しており、コロナの影響で店は休業している。
そのため、ほぼ毎日時間が取れたようだ。
探偵の報告を受け、伸二さんは小野氏を妻 和江さんの不貞行為の相手方として慰謝料の請求をした。
それを知った和江さんは伸二さんに猛烈に逆ギレをした。
「アナタが小野さんを訴えて、私が小野さんの奥さんに訴えられたらどうするのよ」・・・と。
伸二さんはその言葉を聞き、怒りを通り越して呆れてしまった。
現在、伸二さんは和江さんと慰謝料、親権など離婚に向けて協議している。