札幌市在住の太田麻衣子さん(35歳)から夫 和也さん(36歳)の浮気調査を依頼される。
和也さんは外資系保険会社に勤務。
麻衣子さんは保育士。
太田さん夫婦には6歳になる長男 翔太君との3人家族。
10月くらいから和也さんの帰宅時間が遅くなり、週末もほとんどいない。
和也さんの仕事は激務で、帰宅時間も遅く、週末も仕事にでることはあった。
だが、それでも極端に帰宅が遅くなっていたのです。
早くても22:00、遅いときは、25:00を過ぎることも珍しくなくなった。
翔太君も「いつもパパいないね」と寂しそうにしていた。
あるとき、和也さんのスーツのポケットからハンバーグ店のレシートが出てきた。
レシートから大人2名、子供1名で行ったことが分かった。
それを見て麻衣子さんは和也さんの浮気を確信した。
そして、当社へ依頼をされた。
探偵がさっそく調査を開始する。
和也さんの浮気はすぐに判明した。
相手は鈴木茜さん(29歳) 和也さんの会社の事務職として働いている女性。
茜さん5歳の女の子 愛子ちゃんを育てるシングルマザー。
探偵の調べでは、おそらく茜さんは9月頃に離婚をしている。
和也さんは仕事が終わると、茜さんのマンションに寄ってから帰宅していた。
また週末も仕事といって外出するが、やはり茜さんと愛子ちゃんと過ごしていた。
以上を依頼人である麻衣子さんに報告をさせていただく。
麻衣子さんは、想像をしていはいたが、やはりショックが大きかったようだ。
すぐに麻衣子さんは和也さんと話し合いを持ちたかったが、
翔太君が楽しみにしているクリスマスまでは、あえて黙っていようと決めた。
和也さんも24日のイブの日は、家でパーティーをする約束をしていたのだった。
24日、和也さんは早く帰宅することを約束してくれた。
探偵もその日は調査不要と思っていたが、いちおう調査体制をとっていた。
19:00 和也さんが会社を出てくる。
そしておもむろにスマホで電話をかけはじめた。
その後、和也さんは、家には帰らず、茜さんのマンションに行ったのであった。
探偵は現場から麻衣子さんに電話をする。
麻衣子さんは既に涙声だった。
先ほどの電話はやはり麻衣子さんへの電話だった。
「急にお客様のクレーム処理をしに行かなければならないから、遅くなる」との内容であった。
すべてを知っている麻衣子さんは、「分かりました」と電話を切ったそうです。
麻衣子さんの後ろで翔太君が「パパからの電話? ママ、パパなの?」と叫んでいた。
探偵もやるせない気持ちになった。
麻衣子さんは翌日、翔太君を連れて、実家に帰った。