札幌市在住の山田郁美さん(35歳)から夫 優二さん(34歳)の調査を依頼される。
郁美さんと優二さんは結婚して3年目、去年長男が生まれた。
依頼内容は優二さんのソロキャンプでの行動調査であった。
優二さんの趣味は軽自動車のキャンピングカーに乗ってキャンプに行くこと。
長男が生まれる前は郁美さんも一緒にキャンピングカーに乗って出かけていたが、子供が生まれてからは行っていない。
優二さんは月に2回から3回、週末に泊りがけでキャンプに出掛ける。
優二さんは普段、ストレスのかかる部署で働いているため、郁美さんもストレス解消になればと快く送り出していた。
ある日、優二さんのキャンピングカーに積んである毛布を洗濯しようと車内に入った郁美さん。
キャンピングカーのゴミ箱には、優二さんが飲むはずのない飲料水のペットボトルが捨ててあった。
また、車内には香水のニオイが充満していたのだった。
そういえば、優二さんが買ってくるキャンプ用品は必ず2つセットで買ってきていた。
郁美さんはもしや?と悩み、探偵に依頼された。
さっそく探偵が調査を開始する。
土曜日、優二さんは洞爺湖方面へ行くと言って出かけた。
探偵は優二さんのキャンピングカーを追尾する。
優二さんのキャンピングカーは中央区のマンションの前で停車する。
5分後、マンションより女性が出てきて、優二さんのキャンピングカーの助手席に乗り込んだ。
その後、キャンピングカーは走行を開始、高速道路に乗り、虻田洞爺湖インターで降りる。
洞爺湖のキャンプ場に入場する。
探偵も同じくキャンプ場に入り、優二さんと女性の確認をする。
ときおり、二人はキャンピングカーから出てきては、湖畔を歩いている。
探偵も優二さんのキャンピングカーの近くにテントを張り、監視を続ける。
翌日、朝7時に優二さんと女性がキャンピングカーから出てくる。
共同の洗面所で顔を洗っている。
午前10時、優二さんのキャンピングカーは、キャンプ場を退場する。
一般道を走り、室蘭市に立ち寄り、蕎麦屋に入る。
その後も一般道で札幌へ帰っていく。
午後6時、中央区のマンションにより、女性を降ろす。
その後、帰宅をした。
探偵は以上を郁美さんに報告をさせていただく。
女性の写真を見ても、郁美さんは誰かは分からないそうです。
調査は翌週も行うこととなった。
郁美さんは、金曜日にキャンピングカーにボイスレコーダーを設置していた。
土曜日、優二さんは定山渓のキャンプ場に出かけると言って出ていった。
やはり中央区のマンション前に停車し、前回の女性を乗せる。
キャンピングカーは定山渓へ走行を続ける。
先週と同じように優二さんのキャンピングカーの近くに探偵はテントを張る。
翌日、午前7時に二人が出てきて、洗面所で顔をあたっていた。
その後、札幌へ帰る途中、真駒内のラーメン店に立ち寄り、帰宅する。
翌日、郁美さんよりボイスレコーダーを預かり、音声の確認をする。
やはり優二さんと女性は不倫関係にあった。
女性の身元調査をおこなった結果、女性は優二さんと同じ職場で働いている同僚であった。
名前は伊藤珠美さん(32歳)。
その後、郁美さんは優二さんと話し合いをおこなった。
優二さんも不倫を認め、珠美さんとの関係を終わらせ、キャンピングカーを売却することを約束した。