美唄炭鉱メモリアル森林公園にも夏の陽ざしが降りそそぐ7月。
伊藤優子さん(33歳)から夫 夏生さん(36歳)の浮気調査を依頼される。
夏生さんは団体職員、優子さんはホームセンターでパートとして働いている。
半年ほど前から夏生さんの様子がおかしくなった。
帰宅時間が遅くなり、日曜日も仕事といって外出する。
夏生さんは「部署が変わったからしかたがない」・・・と言っているが、どうもおかしい。
夏生さんが仕事から帰って来ないとき、職場に行ってみたが、駐車場には一台もクルマが停まっておらず、誰も残っていない。
あるとき、優子さんは夏生さんがお風呂に入っているときに夏生さんのスマホを覗き見た。
スマホには女性とのLINEのやりとりが確認された。
あまりの送受信の多さに内容を全て見ることはできなかったが、親密であることは分かった。
優子さんは美唄市という小さなコミュニティで夫の浮気が大きくならないうちに対応したいと探偵に依頼をされたのだった。
探偵はさっそく調査を開始する。
夏生さんの職場付近で夏生さんの退勤を確認する。
午後6時15分 夏生さんが職場から出てくる。
駐車場に行き、自分のクルマに乗り走行を開始する。
夏生さんのクルマは自宅方向に進んでいく。
今日は自宅に帰るのだな・・・と探偵は思った。
だが、夏生さんのクルマは自宅の一本裏側の公園の隅に止まった。
そして、公園の前にあるアパートの一室に入っていく。
午後9時30分 夏生さんがアパートから出てきて、止めてあるクルマに乗り、すぐ角を曲がり、自宅に到着する。
その後も探偵は調査を続ける。
夏生さんは後藤絵美さん(27歳)と不倫関係にあった。
絵美さんは半年ほど前から夏生さんの職場に契約職員として働いている。
そして夏生さんと親密な関係になったようだ。
探偵がなにより驚いたのが、夏生さんがいつも訪れている絵美さんのアパートと自宅の距離であった。
わずか50メートルも離れていない。
探偵は依頼人である優子さんに全てを報告させていただく。
優子さんも探偵と同じく驚いていた。
「毎日、帰宅が遅いと思ったら、自宅のすぐそばで浮気をしていたなんて」・・・と。
翌日、優子さんは夏生さんが絵美さんのアパートに寄っているとき、絵美さんのアパートを訪ねた。
夏生さんと絵美さん
そこで3人で話し合いを持ち、夏生さんも絵里さんも優子さんに謝罪をして、関係を断つことを約束した。