札幌がよさこいソーランで賑わう6月。
当興信所へ小林南さん(38歳)から調査をいただく。
南さんの依頼はアパートの自室への侵入者を特定してほしいとのこと。
探偵は南さんに状況を伺う。
南さんが今のアパートに引っ越してきたのが、2年前。
南さんの仕事はドラックストアの販売員。
ある日、南さんが帰宅すると部屋に違和感を感じた。
ブックスタンドに置いてあるはずの本がテーブルの上に置いてあった。
数日後、やはり帰宅するとスリッパがいつもと違う向きになっていた。
当初は気のせいだと南さんは思っていた。
そんな小さな違和感が続いた。
そして先日、帰宅するとテーブルの上に1輪挿しの花瓶に1輪のバラの花が置いてあった。
南さんは驚くとともに震えが止まらなかった。
すぐに110番通報をする。
警察官が駆け付けてくる。
警察官が話を聞いてくれたが、様子をみましょうとのこと。
南さんはやはりすぐに解決を望み、当社へ依頼をされた。
翌日から探偵が調査を開始する。
5日目、ある男性が南さんの部屋に入るのを確認する。
まるで自分の部屋のように鍵でドアを開けて入っていく。
その様子を確認し、すぐに南さんに連絡をする。
南さんは職場に事情を話し、アパートに戻ってくる。
南さんが警察に連絡をする。
警察官が南さんと立ち合いの上、部屋に入っていく。
男性が南さんの部屋のソファーで居眠りをしていたそうだ。
その後、男性は警察に連行された。
後日、いろいろなことが判明した。
男性は、南さんの部屋の元住人で部屋の合鍵を持っていた。
男性は南さんの部屋から近くのアパートに引っ越した。
そして、きれいな女性の南さんが今の住人と分かり、興味を持ったそうだ。
南さんが近所のドラッグストアに働いていることを調べた。
男性は南さんが店で勤務していることを確認した後、南さんの部屋に入っていたそうだ。
後日、男性は警察の処分を受け、南さんの部屋には近づかないことを誓った。